自然に咲くジエビネ ’16.5.12

 雨上がりの晴天がやってきました。そこで、今年の気候状態からやや遅いかな・・?、でも今日しかないのだと思案しながら山へ早朝から向かいましょう。本日のお目当ては、あちこちのご家庭や植物園でしか目にしたことのないジエビネを自然の中で楽しませてもらおうとの目論見でした。

 やりましたね~、時おりの鳥の囀り以外には静の空間です。ほんとうに静かな山の中にこんなに多くのジエビネが咲いているとは思ってもいませんでした。大感動で時を忘れてバカチョンデジで格闘となりました。自然界で咲き誇ることが初見の、しかもこれだけ多くのお花の開花でしたから、久しぶりで小躍りするほど嬉しかったですね~~。

 わたしにとって、今となっては遠い昔話となってしまいましたが、山歩きの中で偶然にも群れて咲いているキエビネを見た時の大感動が思い出されるのでした。もちろん、このキエビネはとっくに絶滅してしまい、その後はキエビネには植物園でしか出会えなくなってしまっています。
 しかし、このジエビネですら、山歩きの中で見られることができなくなったネと、いわれることのないように、これからも大事に見守っていきたく思う次第であります。そうです、ラン科だけではありません。全ての植物も盗掘などは犯罪ですとの考えが必要ではないでしょうか・・・。このことを特に山歩きする方たちに申し上げたいですね。

    ジエビネが満開で出迎えてくれました~     
         

 さて、山野草で他に出会えた種も見ましょう。

     
 マルミノヤマゴボウ(ヤマゴボウ科)蕾*  ムロウテンナンショウ(サトイモ科)満開  フタリシズカ(センリョウ科)終盤

 *マルミノヤマゴボウ(ヤマゴボウ科)は葯が白、萼は白からその後に淡紅色に変わることで知られる。なお、ヤマゴボウは葯が淡紅色で萼は白いまま

 もう少しご覧くださいませ~。春の黄色の小さな花がこの時期にはいろいろ咲くのですが、それぞれ同定が容易ではないのも知られています。今回はキク科のオニタビラコ属とヤブタビラコ属についてふれてみましょう。

 まず、オニタビラコ属にはオニタビラコがあり、この花はどこにでも咲きますから、山歩きされる方ならどなたでも目にふれているはずの花です。エ~、知らない~・・?、そんなことありません。それは見ていても名も知らないし、関心もないからです。(笑)、今日も咲いていましたヨ。

 
オニタビラコ

 それから、ヤブタビラコ属にはコオニタビラコとヤブタビラコが咲きます。コオニタビラコは春の七草のホトケノザと一般にいわれる花です。この説明でたいていの方はア、そうかそれなら聞いたことあるなと納得していただけるでしょう。(笑)、さらにいえば、その花は水田付近によく咲く花で、今回は見られませんでした。
 さて、もうひとつのヤブタビラコが本日咲いていました。これはコオニタビラコと花そのものは極めて酷似しますが、葉の方や果実あたりに違いがあるのです。果実も中央画像の下のほうへ1個だけぶらさがっているのが写っていますね。また、葉の様子や水田でなく、山の中に咲いていたとのことでヤブタビラコと同定しました。

 さぁ、本日の話題です。キク科ヤブタビラコ属のヤブタビラコですが、この花こそ、山歩きなさる方でもそんなにご存じの方は多くはないと思いますヨ。如何ですか・・?、↓の画像をクリックしてご覧ください。

 

 最後に樹木です。コバンノキとカラスシキミです。↓画像クリックでご覧ください。

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