西山 ポンポン山に咲く花 ’18.2.28 曇

 

 今年も早春の黄金花のフクジュソウが、ここ西山の日当たりのよい樹林内に咲くこととなった。その花は直径3~4cmと山野草としては大きく光沢があって華やかである。寒さ厳しかった本年なのだが2月10日頃には咲きだしたそうだ。

 
 フクジュソウ(キンポウゲ科フクジュソウ属)

 さすがにフクジュソウ以外には雑草並みのヤマネコノメソウくらいで、比較的珍しいアオハコベすらまだ見られなかった。こちらは広く斜面続く傾斜地なのだが、鹿や猪による獣害や盗掘等防止の柵が張めぐされた中だけの空間で、その希少な花のフクジュソウはそんなにびっくりするほど咲かすのではなく、自然保護の大切さにいささか考えさせられることは多い・・。
 なお、こちらの「観察期間は2月10日から3月25日の間、毎日10時から15時」と知らせが掲示されていた。もちろんそれ以外は中へは入られない。

     

 本日咲いていた山野草の内でいつもであればアオイスミレやナガバタチツボスミレが咲いているハズと探すも、まだまだ咲きそうな状態ではなかった。しかし、ヤマシロネコノメとセントウソウだけの咲き初めの寂しい状況であった。

     
ヤマシロネコノメ(ユキノシタ科ネコノメソウ属)   セントウソウ(セリ科セントウソウ属) 

 山野草がないのなら樹木花は如何だろうかと鵜の目鷹の目であったが、どうにかマンサクのこれも咲き初めである。だが、高く遠いためにちゃんと撮れはしなかったのが悔やまれた。毎年のことだが・・泣

 そしてすらっと天に向かって伸びた樹形のイヌブナの森がすばらしい。さすがに冬芽は高すぎて見えなかったが、細長く先が尖ることは知っている。そして、この山塊においてはイヌブナだけで本来のホンブナは分布しないようで、出会ったことはない。もちろん北隣の愛宕山でも出会えないのだから、低山のポンポン山では致し方なかろう・・。

 
イヌブナの森 

 では樹木の冬芽観察もしながら歩こう。以下のもの以外に見た冬芽類はコバノガマズミ、コバノミツバツツジ、モチツツジ、ナツハゼ、スノキ、ウスノキ、アクシバ、クロモジ、カマツカ、ヤマコウバシ、ウワミズザクラ、イソノキ、マルバアオダモや常緑樹ではクロバイ、サカキ、シキミ等であった。写真の撮れたものは次の通り

         
    カナクギノキ(クスノキ科クロモジ属)後ろ葉はイヌツゲ     
         
 オトコヨウゾメ(レンプクソウ科ガマズミ属)    タカノツメ(ウコギ科タカノツメ属)    アカシデ(カバノキ科クマシデ属)

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