小出石北 西折立山 ’18.3.7 晴後曇

 小出石-三谷口-府県界尾根-P812-西折立山-展望地-P812-ミタニ峠-三谷口-大原
地下鉄国際会館駅から京都バスに乗り換える間に街路樹へ
植栽の木は何だろう・・。
タムシバ?・・残念、
これはコブシでした。街路樹にはタムシバを植栽することはな
く、普通コブシが使われます。
冬芽ですが、花芽基部に葉の冬芽があり、タムシバにはこの
部分へは葉芽はつきません。
小出石の終点「公民館前バス停」下車で、徒歩10分三谷林道を
左に見送りすぐ先の石段が登山口(8:00)となります。

(右画像は下山後に撮ったもので、すっかり曇り空でした。)
登山口よりほぼ1時間で府県界尾根最初の地形図上での標
高点であるP637あたりに到着です。
もちろん、ここまでに府県界尾根の手前にも標高点P432も
あります。20分ほどで上がりますが、表示は小さく気にしてい
ないと見落としがちとなるでしょう。
このあたりの府県界尾根上の最高点でもあるP812標示(10:05~
07)はリョウブの木にありますが、この木が沢山のテープ等で締め
つけられて枯れそうになってきていましたので、この表示以外は整
理させていただきました。
自然の中のテープ類は最低限であるべきでしょう。イヤ、出来れば
テープ類はつけないのが基本ではないでしょうか。
樹木達も生きています。幹を締め付けるようなテープ類は厳禁、ま
して釘で打ったり、番線等で締め付けるのもダメでしょう。

そのようなことから、最近いつの間にやら府県界尾根上にも多数
のテープ類が散乱気味となって目に余ることから本日はその清掃
作業が目的で登ったのでありました。
こちらの山塊は以前から名前がないようなあるような山で、そ
して最高点地はどこだか分かるような分からないような山人に
とっては不遇をかこつ残念な山ですが、最近いつの間にやら
『西折立山』との山名表示が立てられたようです。(10:10)
確かに権現山の下部にある「折立山」の西側となりますかね
・・?。
山頂は残念ながら眺望は良いとはいいがたく、そのようなことから
直下にある途中古道を170mほど標高を下げてパノラマビューを
楽しんできました。

もっとも、途中古道上部の無雪期の藪状態の確認が本目的であり
、やっぱりこちらの古道の上部はアセビ等の藪がきつく、途中古道
を歩くには厳冬期の多雪時がベストでしょうか。
無理やりその藪状態を登り返し南側の眺めが目に留まりまし
た。
左奥には比叡山や焼杉山、ナッチョなどそして花脊の紅白の
鉄塔も見られました。

もちろん、最前列の尾根は先ほど登って来た府県界尾根です
藪尾根から最後はきれいな状態の途中古道となっていますが、最
後はP812(11:10)に登り上げます。
そして本日は久しぶりにこれよりミタニ峠へ下ることとしましょう。西
向きの日陰には少しばかりの残雪がところどころに続き名残の雪
の塊を喜び勇んで踏みながら降ります。

ところが次第に昨秋の台風被害でしょうか。倒木が随所に現われ
だし、過去にはあれほどきれいで脚にやさしい散歩道であったこと
が嘘のような荒れ様となっているではありませんか。歩いている間
は写真を撮ることすら忘れる荒れ様でした。
ミタニ峠までの間のコルにあった大木のモミノキまでもこの有
り様で、根元から倒れていました。
自然現象とはいえ、無残な状態に心痛みます。もっともこのコ
ルにはヤマザクラ、ホウノキなどの高木達の先輩倒木樹も無
残な姿を見せています。
自然の中では「倒木更新」という言葉がありますが、長い地球
上の中では植物達も生きるスベのひとつと捉えることとなるの
でしょうか・・。
それでもP812からミタニ峠(11:40)までこれまでのように半時間ほ
どで着きました。
もちろん、こちらも古の頃からの古道の要衝地であったことでしょう
。小広い峠は古道の雰囲気が充分に感ぜられます。
ミタニ峠にあるブナの木も元気そうです。長い間の風雪等に耐
えた証のこの株立ちのブナを目にするといつやって来ても愛お
しくて、木肌を撫でまわすことを忘れません。
この四つ辻もそれぞれ上がってきたり、下っていったりの私に
とっては数限りなく踏んだ地でもあるのです。
ここまでの荒れ様には、今度来る時にはその心づもりで準備し
、可能な限りの道整備ができたらいいのにねと、ぽつねんと佇
むのでした。
もちろん、東向きには先ほど登って来た府県界尾根の面々が続い
ています。標高600m、700m代の山並みでしょうか・・。
いつものように、峠よりちょっとだけ下がった展望地でお昼
(11:43~12:25)としましょう。
もっともこのお天気、朝方はあんなに蒼い空が広がっていたの
に、でも曇り空は予報どおりで止むをえません。琵琶湖すら写
真には写りませんでした。
峠から谷筋でなく、尾根どおしの巻道も以前から気にかかっていた
枝や細い倒木などの片づけをしながら降りましょう。
途中に谷部分通過もありますがそれは短く、また尾根筋を済めば
ようやく昔の山小屋跡の柱の残害地が三谷林道のスタート地点で
す。
この後も以前から荒れ放題の道ですが、その続きではやはり昨秋
の台風被害で杉の植林被害が多く、多くの箇所でブルの活躍の場
となっていました。
峠からそれでも1時間ほどで三谷口(13:40)に帰り着きました。もち
ろん小出石からのバス(15:40)はそれしかありませんので、大原ま
での歩きは覚悟の上でした。
時間は充分あるために、地元の鎮守の森の社である八幡神
社境内の京都市指定巨木の樹齢約500年と言われるアスナ
ロの木を見上げてきました。(鳥居奥左手)
この後は車がビュンビュン走る国道367でなく、静かな旧街道
筋をのんびり大原バス停まで1時間ほど歩きましたが、さすが
にこの時期の植物観察には適しませんでした。涙

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