京都北山に咲く花 ’18.4.19 晴

 北山へヤマシャクヤクの様子伺いに出かけてきた。さすがに今年の花々の開花が早いとはいえ、開花には至らなかった。でも、ヤマシャクヤクのこちらでの開花は例年5月過ぎであったが、もう蕾膨らみこの調子だと4^5日で咲くことになるのではなかろうか・・?。この蕾のつけ方からして、さぞかし満開時にはいつものとおり多くのハイカーを集めることだろう。

 なお、この仲間にはベニバナヤマシャクヤクがあるのだが、そちらは紅紫色であるから色違いの点では歴然とするのだが、そちらの仲間で白花の変種がありシロバナベニバナヤマシャクヤクと呼ばれるなど極めて紛らわしい花が咲くのだ。そのために葉裏を撮ってシロバナベニバナヤマシャクヤクとヤマシャクヤクでの、その違いに備えることとしよう。しかし、そうは言っても葉裏の様子でも完全な同定ポイントとは容易ならしめない点があって、違い相違点を見つけるには苦しい。もっとも色違いの点では問題はないのだが・・、その点での相違点の詳細は別途の機会としよう。。

     
来週末までには咲こう・・?     葉裏はやや有毛で帯白色と言われるが・・

 続いて、この時期はアブラナ科タネツケバナ属の種がいろいろ咲いて見せてくれる。だがしかし、その違いは全国的には20種は越えそうであり、そのすべてを知って現場での同定は、セリ科同様これまた容易ならざるものがある。そのようなことから、しっかりそれらの相違点を把握しての観察は苦しいのが現状だ。なお、下記以外にもそれぞれの種毎に特徴はもちろんいろいろあり。

         
 オオケタネツケバナ   ニシノオオタネツケバナ  マルバコンロンソウ 
茎葉や葉柄つけ根有毛で実も毛あり    茎や実もほとんど無毛  全体に毛多く、特に 茎の有毛著しく葉は丸っぽい 

 次はまだまだ咲き初め状態のニリンソウだが、花びらに見えるのは萼でこの裏側はイチリンソウと同じく紅がかることが多い。名前は二輪草だが、1個のことも3個咲かすこともある花だがこれでニリンソウで、花が同時に二輪咲くことは少ない。しばしば1輪しか咲いていないのを見た方が「2輪咲いていないからニリンソウではなく何と言う花だろう」と声をよく聞くのだが・・。

 そこでイチリンソウ等との相違点は、こちらニリンソウには茎葉には葉柄がないのが特徴である。また、イチリンソウにはその葉柄がある。また、やや分布が高い地には茎頂に3個咲かせるサンリンソウもあるが、こちらは茎葉が有柄で3個輪生する点では三者とも同じであるが、花そのものが直径約1.5cmと一番小さい。なお、白い部分が緑色となるものをミドリニリンソウと呼んで希少種のために、見つけ出せば喜ばれること多い。

     
 1輪しかついてなかったが・・   裏側帯紅色 

 ユキノシタ科ネコノメソウ属も全国的には20種近くあるのだが、京滋の山域には現在まで8種確認しているが、こちらではネコノメソウ属は少ないようで、5種しか確認できていない。下記以外の種はヤマネコノメソウ、ネコノメソウ、タチネコノメソウだ。といってもこの三種はどちらの山でも見られ雑草並みであろう。二種は果実化が進行していた。

     
 シロバナネノコメソウ    ボタンネコノメソウ

 その他の目についた山野草たちは次の通りであったが、一輪、二輪とチラホラ状態やどちらでも見かける種は割愛とした。

       
 クリンソウ1輪咲いたばかり   ヒトリシズカ咲き初め    ムロウテンナンショウ咲き初め 
         
ツルカノコソウ満開    ミヤマハコベ満開     ヤマルリソウ満開
         
 キランソウ終盤    トウゴクサバノオ終盤    ミヤマカタバミ終盤

 さて、北山も山笑う状態で、青空のもと新緑まぶしくまさに緑身に染まるような気持ちで一人っきりで闊歩することができた。あぁ、なんと幸せなのだろうか・・。京の北山では文化人類学者、登山家として知られその方の謂れある、あの超有名な1等三角点も踏めたしネ・・。笑 

     
 林道歩きもこの素敵な景色が続く~♪ 今西氏の還暦祝いの三角点埋まり  もちろん穏やかな谷歩きも嬉しい~ 
     
帰り道取りつきはやや伐採林で足元悪し  でもすぐ北山らしさのブナの新緑  まだまだコバノミツバツツジの色あい濃し

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