京都西山に咲く花 ’18.4.20 晴

 ヤマブキソウとイチリンソウが咲くころだろうと裏山へ登って来た。それにしてもヤマブキソウはもう花びらが相当痛んでいるもの多く、今年の野草の早すぎる開花には驚きである。しかし、個体数多しのためにまだ満開を見せてくれることだろう。

 
 ヤマブキソウ

 イチリンソウこちらはまだ咲き初めの感じだ。この花は近年鹿除け柵内で大群生となってきているようだ。それに去年あたりからだろうか、裏側基部が薄紅色となり表側にまで滲んでいるようで実に美しい花姿を見せている。次のニリンソウとの相違点は花が4cmほどと大きく、三輪生の茎葉に柄があるのが特徴で、ニリンソウは無柄であることが大きな違いであろう。

 
 イチリンソウ

 ニリンソウも咲き初めとなってこれからドンドン咲いてくれることだろう。こちらは花の直径約1.5~2.5cmと可愛らしい。また葉の表面に白い斑が入るものが多い。あちこちに群落となって咲く習性があるようだ。

 
 ニリンソウ

 その他の山野草たちを並べてみよう。とりわけ、ニシノオオタネツケバナが群生で満開時季を迎えていた。

       
 ツルカノコソウ走出枝(ランナー)伸びる  サワハコベ茎が無毛  ニシノオオタネツケバナ茎果無毛 オオケタネツケバナ茎果有毛 
       
 サワオグルマ山間の湿地で咲く  ヤマルリソウ山地の木陰に咲き多年草  ニッコウネコノメソウ仲間のアンカー カタクリも西山ではもう果実となり 

 同じく野草類だ。ホウチャクソウが一番初々しい咲き初めであり、ツルカノコソウは群生で満開時季だろう。中にはこの地で初めて薄紅色がかった個体にも出会えた。

     
 ホウチャクソウ茎上部で分枝が特徴  ツルカノコソウはカノコソウより1月早い ミヤマハコベ茎に2列有毛 
     
 ノミノツヅリ5弁花で花柱3個 ミヤコアオイ萼筒くびれ著しい   フタバアオイ徳川家家紋はこの葉から
     
ミヤマキケマン距はひどくくびれない   ツボスミレはスミレのアンカー  キランソウは地獄の窯の蓋とも
     
 タチネコノメソウ葉が広がり気味につく  カテンソウ早春いち早く開花で終わり  ポンポン山今日は愛宕山地蔵山も

 最後に開花の木本類、なお最後の、画像はコナラの新葉につく虫こぶで、ナラハヒラタマルタマバチの幼虫が作るらしい。葉裏の脈状に、成虫が卵を生み付け、秋になると落下し、蛹になって羽化するとのことだ。

       
ニシキギ枝に翼が目立つ   カナクギノキ当山域に多し終盤 ヤマモミジでは・・? ウワミズザクラもまだ蕾と遅し 
       
 スノキ花冠は赤みを帯びるもの多  ウスノキ萼筒は5個の稜角あり  コバノガマズミ葉柄基部に1対托葉 ナラメリンゴフシと呼ぶ虫こぶ

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