京都西山に咲く花 ’18.4.26 晴

 天候回復を待ってまたぞろ西山の徘徊としよう。今回はようやくクリンソウの群生地が咲き初めとなってきた。例年開花はほとんど5月に入ってからであったが、今年はやっぱりこの花も早く咲いてくれた。この調子だとGW中には満開となることだろう。

 
咲き初めのクリンソウ(サクラソウ科) 

 途中の山あいの草原にはニガナやコウゾリナたちが群れ為して咲き誇っていた。また、谷あいではニシノオオタネツケバナも満開となって方々に咲く。なお、今回の徘徊ルートではウバユリがあちこちに15株ほども見られ、それにコオニユリかオニユリのどちらかの葉が見られた。どうやら開花時期の夏ころには汗しながら花の確認のためにまたぞろ登ってくることとなろう。夏といえば、同じころに咲くこととなるコバギボウシも初じめてこの地で発見することができた。

         
群れ為すニガナ(キク科)    コウゾリナ(キク科)     ニシノオオタネツケバナ(アブラナ科)

 マムシグサの仲間たちがそうろそろ咲きだしてきたが、満開となるにはもう少し先となろう。なお、この種はその他にあと三種ほどだがこちらの山域においても咲いてくれるハズだ。なお、マムシグサのグループは仏炎苞の内側につく付属体の姿(棒状、こん棒状が多くほとんどだ。マッチ棒状は少ない。他にユキモチソウやスルガテンナンショウ等の独特な姿の付属体もあり)による同定が比較的容易なためにご覧いただこう。

         
コウライテンナンショウ(サトイモ科)   左の付属体はこん棒状    マムシグサ(サトイモ科) 左の付属体は棒状 

 アケビの花もそろそろ終盤となってきたようだ。そこでその仲間たちの葉を見比べよう。

         
アケビの花は雌花が大で雄花は小     葉は5個で縁はギザギザ無しの全縁   紅色のアケビの花は比較的珍しい 
         
 ミツバアケビの葉は鋸歯ありで、3個   ゴヨウアケビの葉も鋸歯あり、5個    ムベの葉全縁で若木3、普通5~7個 

 樹木で開花の種はまだまだの状況であった。コバノガマズミはそろそろ満開となりそう。ウワミズザクラは満開だ。ヤマウグイスカグラ(花、葉、柄等に毛が散見される種で、無毛なのは単にウグイスカグラ)はほとんど終盤である。なお、カナクギノキもまだ咲いてはいたが、花は相当痛みほとんど終盤となっていた。

         
 コバノガマズミ(レンプクソウ科)   ウワミズザクラ(バラ科)    ヤマウグイスカグラ(スイカズラ科) 

 樹木達は蕾状態が多いのだろうが、今回目にした種はカマツカ、ゴマギにヤブデマリであった。

         
 カマツカ(バラ科)    ゴマギ(レンプクソウ科)   ヤブデマリ(レンプクソウ科)

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