大群生のヤマトキソウ ’18.5.29 曇

 今回はヤマトキソウが大ヒットであった。これまでから出会えてもせいぜい1~3輪程度であったのだが、本日のヤマトキソウをカウントしてみると、トータルで50輪もの花々が咲き誇っていたのである。これぞ度肝を抜かれた感じだった。

 
ヤマトキソウ(ラン科トキソウ属) 
     
 花は上向きにつき、ほとんど開かない。 花すぐ下の葉に似たものは苞で、葉は茎基部一枚だ。

 ヤマトキソウは山地の日当たりのよい草地に多く生えると図鑑説明があるのだが、こちらでは湿地の周縁部のそばのやや乾き気味な地の笹の葉周辺に咲いているようである。なお、同属のトキソウは湿った沼地あたりへ咲くのだが他の花と違い、今年のトキソウの開花は若干遅れ気味のようなのか、その花の姿は探し損ねたがもう少し経てばあの朱鷺のような姿の花を見せてくれることだろう。

 さて、ラン科の二番手はふつう庭先の植栽でよく見られる花だが、なんと、野生種はまれといわれるシランが二株咲き誇っていたのにも出会えた。まさか、こんな山麓まで誰かが持ち込んだのではなかろうし、植栽の花が逸失して野生化したのかも知れないのだが・・。。

 
 シラン(ラン科シラン属)

 さて、次はソクシンランが大分咲いてきていた。こちらソクシンランといわれるもラン科ではなく、キンコウ科(旧ユリ科)であるが、この花も日当たりのよい草地や砂地に生えるのだが、花は20cmほどの長さの穂状花序で、下から順に咲き上って、今日は中間あたりの小さな花が咲いていた。名は叢生する葉の中心から花茎をだすことからの名である。花被は長さ5〜6mmと小さすぎて上手くは撮れない。

         
小さな花を下から咲かすが地味な花だ    ソクシンラン(キンコウ科ソクシンラン属)    叢生する葉の中心から花茎をだす 

 この時季の草本類は端境期だろう。ほとんど咲いたものは見当たらない。

         
タツナミソウ(シソ科タツナミソウ属)     ツルアリドオシ(アカネ科ツルアリドオシ属)   ササユリ(ユリ科属)蕾の期間長し *1

*1 ササユリは関西圏では人気の花であるのだが、一時盗掘などで激減しほとんど見られなくなっていたが、ハイカーなども改心されてきたようで、昨今ではたまに山中で咲いているのに出会えるようになったと胸をなでおろしている。しかし、ラン科の花たちと同じように蕾の期間が大層長く、その間にまたぞろ盗掘や鹿の食害等の外敵に遭わないか心配でもある。↑右の画像左一番下の葉半分は鹿の食害あり・・泣

 木本類である。

     
 ガンピ(ジンチョウゲ科ガンピ属)   ヘビノボラズ(メギ科属) 
     
イヌツゲ(モチノキ科属)雄花    シャリンバイ(バラ科シャリンバイ属)

 ホームヘ

inserted by FC2 system