京都西山に咲く花 ’18.7.22 晴

 京都では猛暑の38℃越えが連続8日続いており、この暑さはまだまだ続きそうと、どちらのTVも喧しい。要は死に至る熱中症に注意されたいとのことである。世の中は熱中症でもちきりであるのだが、こちらはその対策をしっかりとしてオオキツノカミソリの開花状況を見に登ってみよう。

 その群生地へ行けば、日差しの当たる部分がほとんどであり、その部分の花は完全に白く枯れて咲き終わっている。やむなく、鹿除け柵から遠いが木陰の中で日当たりが比較的少なそうな花だけが何とか咲き残っている状態となっていた。おまけに本日は日曜日なのに、その群生地内には入口が締め切られたままであって、例年のようにその中まで入ることはできなかったのが悔やまれた。この厳しい暑さで係の方も出動は無理だったのだろうか。残念!

         
    オオキツネノカミソリ(ヒガンバナ科)     

 キツネノカミソリより花が大きく、雄しべが花より飛び出し、キツネノカミソリにくらべて、産地は少ないようだが、西山では個体数は逆のようだ。なお、京都府レッドデータブックでは、いずれも『要注目種』とされ、比較的少ない種のようである。

 

 ポンポン山の山頂ではクロモジや下記のものが若い果実をつけていたが、大雨のせいだろうか、例年よりついている実は少なそうな感じであった。

       
 ウワミズザクラ(バラ科)  イソノキ(クロウメモドキ科)  カマツカ(バラ科)  ポンポン山(678.9m)奥は愛宕山

 いろいろ徘徊してたが、目についた樹木たちの果実などである。

       
リョウブの満開の花  ミツバウツギの果実姿はおもしろい  ヤブデマリの果実は緑色の若き実から薄白黄色、赤色で最後は黒色で熟す 
       
 ゴマギは緑から赤色そして黒熟する サンカクヅルの果実は全て姿無し  エビヅルの実も全部、姿消していた  エビヅルの葉裏はくも毛で白く見える 

 山野草はこの暑さの時期では咲くことは難しいのだろう。そんな悪条件の中での開花に拍手してやりたい・・。

       
 イケマはもう咲き疲れたらしい ウバユリは緑陰の下で頑張って咲く   カラスウリの葉だが、花は終いだ 左の葉影にある生まれたての果実姿
       
オニユリが民家庭先で賑やかに咲き   コオニユリとの違いのムカゴあり  ミゾホオズキはハエドクソウ科に変更  ヤノネシダは準絶滅危惧種だ

 この暑さの中だったが、8時に家を出て歩き始め、ゆったりのんびりと自然観察であったが、途中で毎日登山の方に会い、のんびり話したり、休んだりしながら登る。山頂で昼食後に別れてからは、しっかりまたひとり観察であった。そして夕方5時前にベルが鳴るも切れてしまい、結局つながらずだ。カミさんが珍しく心配してくれてるのだなと、その後にようやく電話がつながって「今どこへいるの?、倒れていないやろね~」と嫌味の電話?、であったのだ。しかし、いつもより暑さにやっぱり疲れは否めないのが事実だ。自宅の柱時計は6時を回っていた。フゥ・・笑

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