キキョウとカワラケツメイ ’18.8.30 晴

 四日前の花巡りでは思いのほか咲く花の日取りが早かったために、今日は河岸を変えての花巡りとしよう・・。この思いがしてやったりで、こちらでの初見花となったキキョウに出会うことができてすっかり満足の一日となってくれた。

 

 キキョウ 山野の草地に生える多年草で、近年個体数は少なくなってはいるが、この地ではまだまだ多数の花が元気に咲き誇っている。


 サギソウ 今年もたくさんのサギソウが見られた。山歩きを楽しむ多くのサギソウファンの方々にもさぞ、お気に入りのラン科のひと花だろう・・。
            サギソウだが、この花はさすがに残り花状態はやむを得なかったが、それでも思ってた以上にこちらではまだまだ多数咲き残ってくれていたのも驚きであった。

 

 続いての花の名はほとんど知られていないだろう。その花の名は『カワラケツメイ』である。

カワラケツメイ 河原決明との和名であるが、意味不明な名前ではなかろうか。図鑑にも、マメ科でありながら花は蝶形花ではなく、雄しべが離生する。とある。高さ30~60cmの一年草、まれに多年草となることがあるらしい。ならば今年はお休みの可能性かな・・。どうりで数えられるほどしか咲いていなかったのだが・・。
 カワラケツメイ茶とも言われているが、「ネムチャ」「マメチャ」の名でも流通している。昔から健保のため、お茶代わりに飲用されており、むくみを良くする利尿や便通に効用があるとされ、便通の良い人が飲んでも下痢は起こさない。とネット上にもあり、我が家での愛用茶でもある。
一度お試しあれ!!

 

 山野草の最後は本日見られたものを列挙してみよう。他にもコバナノワレモコウ、ヒメオトギリ、キンミズヒキ、ホザキノミミカキグサが咲き、ヒヨドリバナ、アオツヅラフジは蕾が見られた。さらにカキラン、ヤマトキソウ、ノギランなどの果実も見られた。

     
 コバナノワレモコウ(バラ科)   サワシロギク(キク科) 
     
 オオフタバムグラ(アカネ科)    ツリガネニンジン(キキョウ科)

 最後に木本類の果実の様子を観察したが、さすがにまだまだ完熟期ではなさそうだった。イソノキ、ナツハゼにゴンズイさらにはサカキ、サルマメ、タカノツメ、ヌルデ、ヤマハゼ、ガマズミなどの実も目についた。

 なお、今回当地で初めて確認したのはカバノキ科ハンノキ属のハンノキだった。

 
ハンノキと若い花穂 

 このハンノキは湿地好みで、花は12~3月に咲くという時期的に植物の中では変わり者の一種だろう。成長すれば20mの大木にもなるのだが、ここではまだ幸いに低木のために、年末から来春の間の開花を確認してみたいが・・?。

         
 シャシャンボ(ツツジ科)   ウメモドキ(モチノキ科)    ガンピ(ジンチョウゲ科) 
         
 ヘビノボラズ(メギ科)    アオハダ(モチノキ科)    ネジキ(ツツジ科)

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