京都西山に咲く花 ’18.9.16 曇
三連休は天候が
お目当てのジャコウソウがいろいろな場所を探すも見当たらない。この種は多年草のために例年目にしている地は知っているのだが、どう探しても蕾すら見つからない。どうやらこちらの山域では今年はお休みの暦らしいと観念せざるを得なかった。
オタカラコウ(キク科)長く咲き | クサアジサイ(アジサイ科)アンカー | イヌショウマ(キンポウゲ科)これから | ||
ノダケ(セリ科)遠くてハッキリせず残念 | ヤマジノホトトギス(ユリ科)葉は痛んで | ツリフネソウ(ツリフネソウ科) 満開 | ||
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アキチョウジ(シソ科) | スズムシバナ(キツネノマゴ科) | 柵内モミジガサ(キク科)個体数多し | ||
ツルニンジン(キキョウ科)まだ蕾 | キタヤマブシ(キンポウゲ科)まだ蕾 | 果実も長いウバユリ(ユリ科) |
踏み跡が消えかかっている坂道をどうにか上がれば峠だ。左右の縦走路はしっかり道が南北に伸びている。でも我が足は東へ降って行こう。するとやっぱり台風の大きな爪痕が何ヶ所もあったのだ。このような倒木を潜ったり越えたりしながらようやくにして荒れた道を終えることができホッとして、あたりの長閑な田園地帯の景色を前に大休止としよう。もちろん、人影すらもなくセミの声やら野鳥の鳴き声しかない静かな山里である。
さぁ、この後は野の花巡りを楽しみながら限界集落気味な里山を縫うように山裾に木の実の様子を観察しながら前進としよう。
ツリバナ(ニシキギ科) | ケアクシバ(ツツジ科) | イヌザンショウ(ミカン科)* | 葉は6~11対、棘は互生 |
*この道にイヌザンショウがあるのを初めて見つけられたのだ。実はこの度の台風被害でこの枝が折れ曲がってたことにより、目の当たりに手に取るほどの状態となってたことからの発見であった。これは台風のお蔭・・?というのもおかしな話しなのだが、このようなことは山歩きの中ではしばしば出くわすことだ。
さて、次第にまもなく稲刈りが始まることになるのだろうか。イヤ、もう刈り取った田もちらほらとあるようだ。ところが稲穂が台風によってぺしゃんこに倒れてしまっている田が方々に見られた。自然現象のひとつとはいえ農家の人たちのご苦労は大変なものだろう。
気がひけるがこの時期まだ作業の姿はほとんど見かけない。そんな田畑の法面や畦道に咲く花を観察させていただこう。このような花巡りも大好きな楽しみの我が生活のひとつである。今日もありふれた種ばかりなのだが、時を忘れて徘徊としよう。
ハダカホオズキ(ナス科)果実 | イボクサ(ツユクサ科)満開 | ホウチャクソウ(イヌサフラン科)果実 | ||
ノコンギク(シオン属)は野菊の中でふつうに見られる種だろう、冠毛が長いグループ | ノコンギクの葉の両面は毛でざらつく |
そしてマメ科の草花が咲きだしてきた。草花の春は言わずもがなだが、秋花の山野草の中でのマメ科はうれしい楽しみのグループといっていいだろう。まずは黄花からだが、今はこの種も咲き初めのためにそう多くはない。黄色の早い仲間の花はノアズキにヤブツルアズキだろうか。こちら西山ではまずノアズキが咲き、果実はやや遅れて見られる。そしてややずれてヤブツルアズキが咲きだし、この花はすぐに果実もぶら下がるように細長い実を見せてくれるのだ。
ちなみに「ノアズキの豆果」は今年は出来ていなかったため、比較のために2年前の写真を貼ってみたい。下のヤブツルアズキの実と見比べてもらおう。ノアズキの豆果は広線形で約4~6cmの長さで平べったい感じである。なお、こちらは有毛である。
2年前のノアズキの豆果 |
次はヤブツルアズキについて
さらにマメ科について咲いていたものだけだが、ご覧いただきたい。これら3種は花色や花姿がそれぞれ異なるために同定に苦しむ必要はなさそうだ。さて、今月末までにはさらにタンキリマメ、トキリマメの果実、そしてノササゲの花や実なども開花や果実が待ちくたびれることだろう・・。
紫と白色がポイントのヤブマメ | 見るからに可愛いネコハギ | ひょうきんなアレチヌスビトハギの花 |