京都大原野 野の花散策 ’18.10.3 晴のち曇 

 天候すぐれず、はたまた台風の爪痕である登山道の荒れ放題回復が、もう少し整理されるまでは山歩きは断念せざるを得ない。しばらくは軟弱歩きのこととしよう。今日はなんとか高曇りのようだからと6時間に及ぶ花巡りとした。
 最初は西山山麓等で咲くマメ科の花、葉や果実類等を整理してみよう。なお、取り上げた種はいずれも「つる性」である。

花名   花  葉 果実   一口いろは等
1ノアズキ       花は翼弁の上部は竜骨弁に被さらない 

マメは幅広いのが特徴
 2ヤブツルアズキ       翼弁が竜骨弁上半分ほどを取り巻くのが1の花との相違点 

マメは細長い
 3ヤブマメ       花色が紫と白色が特徴

マメは幅広く短い 
4ノササゲ       花は細長い

マメは光沢ある紫色で綺麗でアマカメラマンに一番人気
5タンキリマメ       花は小さく目立たない

マメが弾けると黒光りの豆がアクセントとなり目立つ 
 6トキリマメ        花は5と見分けつかない

果実は5と同じく莢が弾けると黒光りの豆が目立ち山人には晩秋の人気もの

 *お断り 使用した画像はすべて西山で見られたものですが、撮影月日が異なる場合があります。

 次にシソ科イヌコウジュ属の酷似する二つの種を見比べてみよう。

当地では個体数の多いヒメジソと、やや少なめと勝手に思って見ているイヌコウジュの二種の比較である。

   花 その他   主な相違点等
 1ヒメジソ       花冠は約4mmで2よりやや大きいかな・・

葉の鋸歯は4~6対と少な目

葉裏には腺点がある

上萼片先はとがらない
 2イヌコウジュ       1に比べ花がやや小さめで花は小さな淡紫色

鋸歯は1より多く6~13個と多いのがポイント 

 次に同じシソ科のアオジソが人里離れた林道で咲いていたが、多分植栽されていたものが野生化した可能性が高くはないだろうか・・。それにしても開花は初見だった。

         
葉は対生で時に縮むこともあり    アオジソ(シソ科)     葉の両面とも無毛、粗い鋸歯、裏に葉脈浮き出

 まだまだ野草達が楽しめた。

       
   オカダイコンが多数咲き  当地では鹿から逃れてた  ヒヨドリジョウゴ果実化進み 根拠はこの葉姿、独特の三浅裂 
         
 ガガイモの果実  スズメウリ咲き  そばには実がなってた  カラスウリ昼前でも咲き残り花が  アキチョウジが咲き初めできれい
         
   背高のっぽのノダケが満開  カナムグラの残花 キカラスウリと思ってたが、↑とは別地 ガガイモの果実が姿あらわし、歓迎 

  最後はこの頃流行りのフジバカマ園での蝶を見に立ち寄ろう。比良などの高い山に近い水尾へは、フジバカマが満開になれば数えきれないアサギマダラなどの蝶が集まるといわれるようになった。そのかわりに人出も増えるのだが、その点小塩の小じんまりとしたフジバカマ園はひっそりとしている。

 オミナエシやタムラソウが美しく咲き誇り、多くのフジバカマはまだまだこれからも咲き続けることだろう。これらの花を求めてアサギマダラ、キタテハや、撮れなかったヒメアカタテハなどがのんびりと舞っている静けさの中の光景が気持ちを和ませてくれた。

             
 オミナエシ(オミナエシ科・属)    アサギマダラ   タムラソウ(キク科タムラソウ属)     キタテハ

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