キッコウハグマとセンブリ ’18.11.7 曇

 今回はキッコウハグマ(キク科モミジハグマ属)も閉鎖花を結ぶのを同一場所で見ることができた。やはり、このように同じ花そのもののいろいろな状況を観察するには一度きりではなく、何度か日をあけて出かける必要性を感じた。

 この種も比較的開花期間が長くなさそうで、もうほとんどの個体が花の終焉を告げていた。また、↓左画像の花の上には細長い蕾が見えるのだが、この蕾はまだ花をを咲かすのだろうか・・?、それとも閉鎖花を結ぶのだろうか。たぶん、この種の株はセンボンヤリとは異なり、開放花と閉鎖花を別々に分けるのではなかろうか・・?、次回にその様子を確認してみたいものだ。

         
キッコウハグマの開放花は小さいが見事な姿だ     閉鎖花はまとまりがほとんどなさそう・・    葉は下部に集まってつき、ふつう丸みの五角形

 次に、センブリの花は二週間ほどと、これまた開花期間が特に短いように思える。もっとも個体数の多少が影響するのかも知れない。山歩きの中で「エ~、もう花は終わっているのか・・?」と思える種はそんなに多いとは思ってはいないが、センブリやキッコウハグマはそんな短い開花期間の対象種だろう。最もあくまで漠然と感覚論ではあるのだが・・。笑

 さらにリンドウも先週が最盛期ではあったのだが、これまたもう終焉の姿となっていた。このように11月前後に咲きだす花たちはやはり寒さなどの影響だろうか。開花期間はアッという間に終わってしまうように見える。

 
センブリ(リンドウ科センブリ属) 

 さぁ、閉鎖花の代表種のセンボンヤリ(キク科センボンヤリ属)だが、こちらは開放花が春咲きで、閉鎖花は晩秋となる。その閉鎖花も、今年はこちらで長い間楽しませていただいた。この種の開放花もしばらくご無沙汰なために、来春が待ち遠うしい種となった。

     
センボンヤリの閉鎖花が成熟して冠毛が見事    センボンヤリの葉は春と秋ではやや姿を変える

 他にも咲き残っていた種は長い間咲き残っているツリガネニンジンだが、こちらは酷暑の8月頃からまだまだ咲き残るので3か月以上見られることになろうか。それにアキノキリンソウも葉はとっくに草紅葉化が進んではいるが、まだまだ咲き続けることだろう。
 そうそう、酸性地の里山で分布するといわれるサワシロギクも、ツリガネニンジンと同じくらい長い間見られ続ける種であろう。ということは野菊などと共に暑き時期から咲き始める種が長期間咲き続けるなか、それとも個体数が多く長い間見られることになるのだろうか。

 
サワシロギク(キク科シオン属) 

 さて、最後は木本類の果実だが、今回はウメモドキ(モチノキ科モチノキ属)しか撮る間がなかったが、もちろん完熟している果実類がほとんどで、小動物や野鳥類のエサになっている時期だろう。

 
ウメモドキの実は次第に落葉し実だけ目立つ 

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