比良 オトワ池北西尾根から森山岳 ’18.11.11 曇のち晴

出町=坊村-明王谷林道第4ヘアピンカーブ-P695-オトワ池-長池-森山岳-蓬莱山-ホッケ山-ホッケ谷右岸尾根-P735-蓬莱駅 

 明王谷林道最後のヘアピンカーブから急登の尾根に坊村から25分で取りつき、いよいよ植林帯に突っ込む。取りつきから35分でP695の北山へ登ると、最近だろうか、新しい山名札がかかっていた。それなりにこのマイナールートを取る登山者もいるようだ。

     
取りつきは明王谷林道第4ヘアピンカーブ    下部はほとんど植林帯多し、695の北山 

 稜線に出ると白滝山がどっしりと座っていたが、今日ばかりは後行程が長いためにパスとしよう。だが、本番の紅葉期であれば白滝山への途中の楽しみがあるので行程を組み替えるのだが、今回は紅葉はほとんど完全に終わっていることからやむを得ない。

 
オトワ池北東に座る白滝山はどっしりと大きな山体が広がっていた 

 すぐでオトワ池だ。今回は訪れるのが遅すぎたので、さっさと森山岳から蓬莱山へと湿地歩きと稜線漫歩を楽しもう。ヘアピンカーブの取りつきから1時間20分でオトワ池だった。

 
 オトワ池は水がいつもありそう

 近年はこちら方面へのハイカーはほとんど姿はなさそうで、普段から踏み跡はもちろん、標識も古くなってきているようだ。この時期は落ち葉が積み重なってほとんど踏み跡はないに等しい。これならこの池まで上がってきたオトワ池北西尾根の方が分かりやすいように思えた。いずれにしても地形図はもちろろん、コンパス必携は当然のコースである。もっとも昨今はスマホのGPS利用も定着しているため誰でもマイナールートを楽しめるようになってきだしている。

 
 雰囲気良い長池は一押しの静かなお気に入りの処だろう

 もっともオトワ池から長池までの間にもカシラゴ池やスギヤ池もあるのだが、乾燥化が進んでほとんど水はなさそうであり、それらの池そばに設置の池名板も無くなったのか、歩いていても目には入らない。もう池そのものが消えていく運命なのだろうか、淋しいかぎりである。
 そして長池そばの第六鉄塔だろうか、それより南へ小さな丘をアップダウンしながら行けば、山の自然の中に余りある雰囲気抜群の小沼群?たちにも出会えるのだ。笑

     
 長池西側高台の鉄塔は目立つ人工物  一つ目の無名池 二つ目の無名池 

 二つの池が過ぎればやや上りながらの道が続き、ここまで急坂登りで足もそろそろ堪えてくるのだろう。どうりで上がったり降りたりは余計に疲れてしまう。でも、Ca1030へ上がれば北向きに武奈にコヤマノがラクダの背のように並んでいる。この山の景色は、この後ずっと同じ額縁の中の絵を見せてくれるように思われる。この絵が疲れた足腰の我が身には元気を取りもどさせてくれる大パノラマなのだ。

     
 最初の景色1030より   二度目は森山岳横の好展望地から 

 オトワ池から1時間ものんびり蓬莱山北尾根歩きが楽しめた。といっても紅葉はすべて終わっており、葉の無い樹々の面白味は皆無なのが残念だ。今日も取りつきからここまでというより蓬莱山頂上までは誰一人会うことはないが、蓬莱や打身山の観光客の賑わいや音楽が鳴り響いて聞こえている穏やかな日であった。

     
森山岳の山名札がミズナラの三股へ     森山岳(P1080)雑木林ばかり

 さぁ、これで今年のこの山頂も最後となるが、雪がくればこの森山岳にもまた訪ねたいがどうだろう・・?、などと思いながらこの後に最後の登りが待っているのだ。といっても標高さ100m足らずで昼だから頑張ろう。と気分を変えて森山岳から左に見える打身山ではなく、右に見える蓬莱山へ向けて登り返した。

 森山岳から半時間で蓬莱山だが、山頂5分ほど手前からも、スキー場下部の溜まり場である滝平越しにやっぱり武奈ケ岳にコヤマノ岳の大パノラマだったがもう飽きていた。だってこれまでから何十回も今日と同じ景色を蓬莱山頂上から年中見ているのだから・・・。笑

     
森山岳からの登りに見る武コだ    今日も観光客賑やか、最後の武コ 

 蓬莱山(12:30~13:00)1174.2mでいつものように1等三角点にやさしくタッチした後に最後の武コを眺望する。周りの観光客の人混みは無視としよう。そしてすぐに山の神休憩所内で昼食であった。さぁ、この後は予定どうりホッケ山まで縦走路を行き、ホッケ谷右岸尾根からJR蓬莱駅へ下るのだ。

 ホッケ山にはこれまでから20分で蓬莱山から下りてきているが、今日はこの後の右岸尾根後半にも倒木等の手入れを予定しているために、足は自然に早くなってきてたのか15分ばかりで着いた。ここで、「昨日からリトル比良より全縦走している」というテントを担いだ同年配に追いついた。2~3分ほど話したが「このあたりは初めてだ・・」とのことで、「権現山直下がややきつい下りだからお気をつけて・・」と歩きだしたが、すぐにその方をおいていった。

     
ホッケ山Ca1050    山頂から下りる尾根を見下ろす 

 下りだすと21号台風被害もすざましいが、倒木が大きすぎてこちらの手には負えない。この爪痕は前回見ながら登っているからなんなく下りよう。それよりイヌブナ地が今日一番の紅葉でひとり「バンザ~イ!」と声を張り上げて喜びを表した。笑

         
 イヌブナの紅葉    別若木の紅葉、低い葉で同左種確認    背が高すぎおそらくアズキナシか?

 さて、P735直下からの迷点地の手入れとしよう。この間は大木の被害は歩く中にはないために細めの倒木を切ったり、邪魔物倒木を片づけることとしよう。それに成長して邪魔なシキミの枝切やリョウブの以前からの邪魔物の倒木なども鋸の出番となったが、このリョウブの整理には手を焼くので嫌いだ。なぜなら、この種は材が極めて硬く、鋸を持つ手が疲れてしまうからだ。
 さぁ、これで紛らわしい迷点内のジグは9回あることをしっかり頭にインプットしたから、これでキツイ積雪期もこの間を整備どうりになんとか凌げるハズだ。これで次の大雪時も楽しみとなることだろう・・。

 ところが、下山時迷点内最後であるジグ9回目地点以降の以前は、さすがに仕事道の古道らしき踏み跡は普通に歩けていたのだが、昨今の台風や豪雨の爪痕などによってCa550あたりまでの一直線の踏み跡地までも誠に歩きにくくなっているのが悔やまれる。
 そうだ、前回の登り時のここらあたりの邪魔物より上部の大被害箇所に気を取られて忘れていたことを思い出す始末だったのだ。今日はその時間はない、そのため機会あれば何とか手を入れたいものだと考えるが、さぁ、どうなることやら・・。。

     
 ①下山時の最初の入口   ⑨最後の仕事道スタート地点 

 やれやれとひと息いれて下山にとりかかろう。その後はCa550から南尾根も昨年の台風被害が残ってはいるがそう影響はないだろう。南尾根に乗り北浜県営林の同じ標識を二回見ればすぐに林道だ。
 下山口、このあたりの雰囲気もなかなかのものだと良い方に捉えよう。そして林道へ下山後これより1時間ばかり、疲れ切った身体でトボトボとだが、蓬莱駅(16:05/26)へ何とか無事に予定どうりの山歩きとすることができた。

 
 林道へは大岩下の地が下山口

 本日の歩いた距離は15.8Kmで速足で歩いたにもかかわらず7時間も要してしまった。フゥ~

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