キッコウハグマとセンボンヤリの閉鎖花 ’18.11.20 曇のち晴

 今回咲いていた花は、湿地に生える食虫植物である小さな黄色花のミミカキグサの残り花であった。

 
ミミカキグサ(タヌキモ科・属) 

 黄色の花は3~5mmほどと極小さく、花期は手持ち図鑑によれば8~10月とあるのだが、目一杯頑張って寒くなった11月下旬でも咲き残ってくれていた。

続いて、草本類での閉鎖花について取り上げてみよう。まず、地上に閉鎖花をつける植物には次のような種があるようだ。
     スミレの類、ホトケノザ、センボンヤリ、キッコウハグマ、フタリシズカ、ツリフネソウ、ミヤマカタバミ、キキョウソウなど

 さて、閉鎖花とは、ネットによれば、花冠の一部もしくは全体が開かず、自家受粉してしまう現象のことらしい。わが国では,牧野富太郎博士により11科14属のリストアップがされているそうだが、わたしはその内のセンボンヤリ、キッコウハグマ、ミヤマカタバミくらいしか確認はできていないが、今後はその他の種についても意識したいものである。



開放花はこちら 
       

開放花は来春撮ろう!(笑)

本来の閉鎖花はこちら
 キッコウハグマ(キク科モミジハグマ属)の閉鎖花     センボンヤリの閉鎖花後のそう果 

 本日は分けあって、渦高く積もった落ち葉を掻き分けはねのけていたら、思いもしないツルアリドオシの真っ赤な果実があたりに群がって一杯出てきたのには驚いてしまった。これだけ多くの落ち葉の堆積の下で花が咲いていたのだろうか。それにつけても植物の生命力には驚きが尽きない。この山域では他の箇所で印ほど数少ない花を咲かす場所は知っているのだが、来夏からは2個並んで花をつける白花の大群生が楽しみとなってくれた。

 
ツルアリドオシ(アカネ科ツルアリドオシ属) 

 もう里山の山麓でも紅葉の時期となってきた。紅葉といえばカエデ類だが、その代表種のカエデが見られないのは地質がアンマッチが所以なのだろうか。この山域で唯一残念なことなのだ。さて、その紅葉だが、こちらでは落葉低木のヘビノボラズは葉といい実といい赤っぽくなってくれて見事である。まずは落葉樹からご覧頂こう。

         
 ヘビノボラズ(メギ科・属)    アオハダ(モチノキ科・属)    ムラサキシキブ(シソ科ムラサキシキブ属)

 落葉樹の紅葉の色々をご覧頂こう。

         
 ヘビノボラズは蛇も登れないほどの棘あり   ガンピの黄葉はやや終焉    イヌザンショウの茶褐色の紅葉も見事 

 常緑樹たちも多いが実をつけていたその一部

       
 サカキ(モッコク科サカキ属) イヌツゲ(モチノキ科・属)   シャシャンボ(ツツジ科スノキ属)  カナメモチ(バラ科カナメモチ属)

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