ポンポン山に咲く花 ’19.6.23 曇
梅雨入りまじかの様相を呈してきた空模様で、山へもその行く先にとまどうばかりです。あれこれ思案の結果はやっぱり遠出は諦めて裏山歩きとなりました。でも、いろいろな植物観察が楽しめましたのでこれもよしかな・・との思いでした。
まず、最初は長い植物観察の中でも、フィールドではどう考えても名前が思い出せず、帰宅後の図鑑を見ても名前が出てこないために、止む無くネットの「お尋ね花」でようやく『ナガバハエドクソウ』と教えていただくという体たらくのありさまでした・・。トホホ そして、アッ、これなら以前に金剛山で観察したのでは・・と思いだすほどで惨めでしたが、やはり珍しき草花に出会えたことで本日の一日が大変嬉しい日となりました。パチパ~チ
ハエドクソウは主脈、測脈から網状脈まで浮 き出るが、ナガバハエドクソウの方は網状脈 はほとんど浮き出ないようです。 もちろん、もう一つ大きな同定ポイントがあ りますが、その点を知らなかったものですか ら、それが分かる写真が撮れていなかった ので次回には撮ることにしましょう・・汗 それは上唇の先が2裂してその両サイドが 肩状に広くなっていないかを撮ることです。 |
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ナガバハエドクソウ(ハエドクソウ科・属) | 葉裏を葉先を持って撮り、細脈は見難い | 葉は対生だが、この種は比較的段数少なめ |
ネット上で両者の比較をされているページによりますと、どうやら次のような同定ポイントがあるようですから要約してみます。なお、図鑑によれば、高さ30~70cmの多年草で、葉の大きさは長さ7~10cm、幅は4~7cmの卵形~長楕円形で粗い鋸歯があるとのことです。またこちらでは里山の中の車道沿いの一番下部あたりに数株が咲いていました。
なお、この種は低山の山地林内で多い多年草であり、名前の謂れは根のしぼり汁でハエ取り紙をつくったことからハエドクソウ、ハエトリソウと呼ばれるらしいです。ハエドクソウには葉がやや大き目なナガバハエドクソウもあるようです。
① ハエドクソウの特徴は、上唇の先が2裂してその両サイドが肩状に広くなっている点であり、一方のナガバハエドクソウはこの部分がなく、ほっそりした上唇なのが一番の特徴のようです。↑一番左画像の下から二番目の花では、その点らしき特徴がかすかに見えるようです・・。
なお、花の開花は後者の方が少し早いようで、ハエドクソウは後者の花が花序の先まで咲き上がったころにハエドクソウの花が咲きだすようですから、今後の花姿を撮影する等で注視してみたいと思います。でも花冠は唇形で長さ5~6mmと極めて小さな花ですから、わたしの腕やコンデジでは上手くは撮れないでしょうネ・・笑
② 葉の特徴は、ハエドクソウの葉の基部が心形~切形になるようですが、特に上部の花茎がつくあたりの葉は心形らしいです。一方、ナガバハエドクソウの葉の基部は
それにハエドクソウの葉は見た目にも相当高い位置まで対生の葉がつくようですが、ナガバハエドクソウの葉はせいぜい三段あたりまでと葉のつき方が少なそうです。この点は今回の画像でもはっきり分かります。
③ 次の点は↑でも書いていますから、簡単に取り上げます。まず葉裏を見て、主脈、側脈あたりまでは見えますが、細脈である網状脈まで葉裏に突起しないのが今回のナガバハエドクソウとなりそうです。
今回はほとんど初見状態のようなナガバハエドクソウについていろいろと書いてみました。さて、話しは変わりまして、何度か足を運んでいます「ツチアケビ」ですが、やっぱり不安は的中しそうでした。二株の上部が、犯人は鹿でしょうが、食いちぎられていました。一番上部の株はもうこれでお陀仏でしょう。
でも頭部をちぎられた二段目の株と無傷の一番下の株は今のところはなんとかツボミは大丈夫のようです。しかし、その二株の花はまだまだツボミ硬しの状態でした。心配しているように果して開花までそのまま持ちこたえられるのでしょうか・・?、心配で夜も眠れません。笑
上部を食いちぎられたツチアケビ二株 | 下段だけ今は大丈夫、中程がツボミ |
さて、次は草本類と木本類でわたしの目に止まった種を羅列してみましょう。
ウツボグサも小群落で満開 | 散らばって方々に咲くダイコンソウ | ツルアリドオシが咲きだして | 草地で咲くクララは多くはない |
白色が普通ヒヨドリバナのツボミ | ほとんど終盤の防護柵内ササユリ | ヤマハタザオもしっかり観察できた | ホウチャクソウは緑色の実が揺れ |
木本類です。
今年もケアクシバの開花始まり~ | マタタビ(雄花)は満開 | 高木のクマノミズキも満開なり~ | ||
待ってるヤブコウジもツボミが・ | ツルマサキは三週間経つのにツボミ | テイカカズラはもう終盤のよう | ||
サンカクヅルの花は離れて小さめ | シラキの花も終わりのよう | 高所でクロバイの果実化は進み | ||
低木のタンナサワフタギの果実化 | 頂のカマツカの果実化もこれから | 絶滅危惧種復活、ヒノキバヤドリギ |