初登山のポンポン山 ’20.1.2 晴のち曇

 今年の初登山は裏山のポンポン山でした。足はやっぱりこの時季の真っ赤な果実で一番見事なタマミズキに自然と向いていました。青空をバックに凛とした背の高い素晴らしい樹木姿に、惚れ惚れとポツンと一人静かに眺めているのでした。葉身の長さは13cmにもなる葉も、さすがに12月後半になれば見事にすっかり落としてしまい、その後には直径3mmと極小さな真っ赤な実が数珠なりにびっしりとつけ、見事な眺めを見せてくれるのでした。

 今回は意を決して巨木の根際まで、群落で深い深いシダのウラジロを掻き分け辿り着きました。そしてまだまだ成長盛りのように思えるタマミズキの樹に抱きつき喜びに浸りました。ひと息いれた後すぐに、そのため持参の細引きを幹回りに巻きつけ、胸高あたりの太さをまたまた抱きつきロープ紐で計ってみますと、大体ですが約117cmもありました。
 さらに真下あたりから樹冠を見上げている時の威圧感は男性的で、すぐに首が痛くなるほどでした。これまでより遠目からのタマミズキの出会いは方々で数限りないのですが、このように株元へ辿り着いた経験は三度目で、嬉しさの余り感激ひとしおの感で、これは今年あたり何か良いことが我が身に起こるのではとの予兆を感じさせられる思いでした。もちろん樹高は計り知れないのですが、10mは十二分に越えていることでしょう。先の方は当たりの樹々よりダントツで高そうですから、さらに日差しを得て、もっともっと高木となることでしょう・・。

 ちなみに細引き以外の持参は2m金巻き尺と直定規は30cmだったのですが、短すぎ幹が大きすぎて正確にはもちろん計かれずじまいでした。「そうだ円周率で割りだせばよいのだ!」、と手計算で直径は約37cmと数値が出て、久しぶりに子供に帰って山中で算数のお勉強となりました・・。爆笑

 
タマミズキ(モチノキ科モチノキ属) 
       
    幹回りの皮目が多く表面を撫ぜるとザラザラす  大木幹から5mほど離れ見上げて撮る 

 ヤブニッケイの残り最後のひとつの果実に、この個体では初めて気がつきました。表面には鳥かはたまた虫なのかどうもかじった跡のような疵のようでした。葉はクスノキと酷似し、三行脈が特徴ですがこの仲間が多く、見分けは容易ではないでしょう。わたしは葉柄の曲がるのを目印としています。
 花は6月に咲きますが、小さすぎて気にしないと見つけるのも容易ではないでしょう。でも、果実は秋には球形~楕円形の長さ1.5cmほどで黒紫色に熟しますから、独特な姿の果実だけに比較的目に入り易すそうです。

 
ヤブニッケイ(クスノキ科クスノキ属) 

 今年はガガイモの種髪が風に乗って旅立つところへ、丁度上手く出会えました。今年は果実も20個以上はついて豊作となっていたのでした。この後にはガガイモの種子がよき地へ着地し、新しい子孫繁栄に繋がってくれるように祈りながら見送りました・・。

     
多くの袋果から種をつけた種髪がきれいに旅立ちました    ガガイモ(キョウチクトウ科ガガイモ属) 

 その他の樹々の実を目にしましたが、やっぱり目につきやすいのは赤色のようでした。なお、ナナカマドのきれいな赤い実は今回も立ち寄ったのですが、年末の28日にあれだけついていた果実は野鳥にでも食べられてしまったのか、一粒たりとも残ってはいませんでした。トホホ、泣

         
アリドオシは新春には赤く目出度い樹     これも目出度いヤブコウジの実   クロソヨゴの葉には上部に鋸歯あり 
         
 サネカズラは樹皮の粘液を整髪に    カラスウリの種には2本の帯あり    ポンポン山山頂昼9℃で暖かかった

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