西山 ヤマモモとヤマナラシ観察 ’20.4.15 曇のち晴

 今回は土御門天皇金原陵から登り、浄土谷より柳谷観音を経由して縦走路をとってまさにツツジ尾根のずっと満開の中をツツジと共に歩いた。そして最初はヤマモモの観察だった。ヤマモモは風媒花であるのだ。こちらの個体は前回より半月経過していたが、雌花はやや太くなったかな・・くらいの成長度合いで、そんなに見た目は変化はなさそうだった。
 しかし、雄花は花粉が只今飛散の最中だろうか、それとも終わり加減だろうか・・。そのあたりの状態がはっきりしないというより、実はこのヤマモモの花を初めて見る状況のため、分からないのが実態だ。やっぱり、もう少し足しげく通わないと様子が判然としないようだ・・。次回はもう少し早めに再訪しよう。
 考えると、↓左の雌花画像がもう少し拡大して撮っておれば、赤く二つに分かれて目立っているのは雌しべで花柱の先が2つにわかれているらしい。拡大写真であればこのあたりに花粉がついているのかが分かるだろうに、その点でも失敗だったようだ・・。次回は両方とも更なる拡大写真を撮ってみたいものだ・・。さて、我が腕でそれが撮れるかな‥? 汗

     
 雌花は前回よりそう変わらない・・     雄花は花粉は散布後半か・?

 

 次にヤマナラシだが、これまた偶然だが風媒花である。そのために特に雌花は更なる拡大写真が必要だろう。↓右画像は雄株で雄花序は花粉を飛散させると早期に脱落させてしまい、今の枝先は葉芽のみで、雄花は影も形もない。なお、↓左の雌花は次第に緑色が深くなって、長さは11cmほどと長くなるようだ。そして4月末くらいになると、雌花序は綿毛の付いた種子を散布させるらしいので、その展開が楽しみである。今回、雌花の長さを計るメジャーは持参してたのに、計ることすら忘れてしまった。トホホ

 なお、この群落地には雄株が5株、雌株は15株だった。それはなかなかの高木達だが、この時季であれば、空を向いて花が垂れ下がっているのが雌株で、枝先にまったく花がついていないのが雄株であることがようやく分かった。普通では、雌雄異株であれば雄株の方が個体数が多くて、雌株は少ないように思っていたが、ヤナギ科はこの点でも特徴なのだろうか・・。いずれそれも要調査だ。まだまだ幼稚園だ。笑

     
 ヤマナラシの雌花が長くなってきた・・    雄株の枝先は葉芽しかない。雄花はとっくに脱落したらしい  

  さて、ヤマナラシの群落地にはサンシュユ・スモモ等の他にも、植栽と思われる外来種の樹木たちが楽しめる。今回は『カリン』の花が目に入り調べて分かった。中国原産で、高さ10mにもなる落葉高木らしいが、当地ではまだ2mくらいと1.5mくらいであることから二本が植えられたのもそう古くはなさそうだ。カリンの花は3~5月頃で、5枚の花弁からなる白やピンク色で直径約3cm程の花を咲かせるとあるとおり、弱弱し気なサーモンピンクの花が風に吹かれていた。この樹では果実がなるのか分からないがその点も注意して見ていきたい。

         
カリン(バラ科カリン属)      こちらがまだ2mくらいの幼木   さらに背が低い。幹には枝が棘状に尖っている  

 今日のコースではまさにツツジ尾根といってもいいくらいにコバノミツバツツジのオンパレードが見事であった。これまでこの時期にはほとんど歩いていなかった証であることが分かったのだ。サクラの仲間であり、花は葉の展開後に咲くグループのウワミズザクラが花時となってきたようだ。なお、この他の仲間にはイヌザクラにシウリザクラなどがある。

   
ウワミズザクラ(バラ科サクラ属)     コバノミツバツツジ(ツツジ科ツツジ属) 

 野草類はスミレ類以外にはそんなに見なかったが、それでもカキドオシ、セントウソウなどがまだまだ群生していた。

         
 ニオイタチツボスミレが今花時のよう    キランソウはこれからのよう    ショカッサイは終盤となり~ 

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