西山 ヤマナラシとヤマモモ観察 ’20.4.21 晴のち曇

 今シーズンのヤマナラシの観察は7回目であった。いよいよ葉の展開が始まったようだ。できたばかりの葉はまるで赤ちゃんの肌のような感じであった。万物誕生は嬉しい気持ちにさせてくれるものだ~。この葉の成長を長い目で見続けたいものだ。

     
 ヤマナラシ(ヤナギ科ヤマナラシ属)     いよいよ新葉の展開が始まった~

 今回の途中に出会ったヤマモモは雄株であり、近くには雌株は見当たらなかった。だが、花粉はなんと軽く10K以上と大遠距離へと飛ぶことで知られ、雌株のそばに雄株がなくてもしっかりと実はつくことで知られるようだ。当方はお蔭で4ケ所も雌株を知っているために、今年こそヤマモモの実を拾い集めてジャムを作ってみたいものだ・・。笑

 
 ヤマモモの雄花も花粉飛散終盤か(前回とは別個体)

 

 カリンは妖艶な色あいで5弁花をいくつも咲かせていた。10月ころには果実を見られることを期待したいものだがさて如何なものだろうか・・。カスミザクラは葉の展開と同時に咲く桜である。ただ、ウワミズザクラは葉の展開後に咲く桜であるがこちらの西山CPではもうほぼ終盤となっていた。
 なお、ミヤマガマズミ類等は分類がころころ変更となっている。以前にスイカズラ科ガマズミ属からレンプクソウ科ガマズミ属に変更されていたのだが、またまた、2017年にガマズミ科ガマズミ属に変更となっているも、図鑑はもちろん、ネット上でもレンプクソウ科のままがほとんど標示のままである。これによりレンプクソウ科の学名は消滅していることも大きなニュースのひとつだろう。

 訂正追記’20.5.5
↓カリンの右画像はオオシマザクラと書いていたものはカスミザクラとのご指摘をいただき、本日再訪して葉等を中心に確認チェックしてきたところ、ご指摘通りカスミザクラでした。ご指摘ありがとうございました。お詫びして訂正いたします。

 
オオシマザクラではなくカスミザクラの葉表と裏の様子 

 その他の樹木たち

     
 カリン(バラ科)実の生食は硬く不味いらしい     カスミザクラ(バラ科)白花の桜
     
 ウワミズザクラ(バラ科)左葉基部に密腺チラッ    コバノガマズミ(ガマズミ科)葉の幅細目 

 スミレ類は他にナガバノタチツボスミレがまだ咲き残り、ニョイスミレがようやく咲きだしていた。それに山野草は他にミヤマハコベ、カンサイタンポポにオオジシバリやショカッサイたちは後半で、カキドオシ、シロヤブケマンたちもまだまだ満開が長く続いている。新たに咲きだしたツルカノコソウ、ヤブニンジン、キランソウ、ヒメハギ、ウマノアシガタにカスマグサやスズメノエンドウたちもあちこちに見せてくれていた。なお、山麓ではまだハハコグサが満開だった。

     
 タチツボスミレ    シハイスミレ 

  ヒトクチタケはカサの直径が2~5cm程度で小さな可愛いキノコだ。まるで栗饅頭のような姿だが、美味しくないため食用には向かないキノコとして知られる。また、赤松が枯れてから二年目に発生するキノコのヒトクチタケであるとキノコ図鑑にある。 

 
 ヒトクチタケ(サルノコシカケ科) 

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