河川敷の野草巡り ’20.5.18 曇のち雨

 自宅より徒歩圏内の河川敷の野草巡り第二段目であった。笑 今回はカワラナデシコがそろそろ咲き始めているだろうとのことで行ってみることにした。ところが、あたりは一面のオオキンケイギクの大繁殖で真っ黄色となって、淡い紅色のカワラナデシコは消えかかっていたのが惜しまれた。近年比較的希少種となっているこの花で出会いは久しぶりとなった。ちなみにRDB京都府カテゴリーは『要注目種』となっている。

 
 カワラナデシコ、茶色いボケた花穂はヘラオオバコの花殻跡
     
 わずかに色つやの濃紅紫色の花も咲いてた     切れ込みがハッキリしない花も咲き

 続いてセイヨウヒキヨモギが大群落となっていたのにも驚いた。ヨーロッパ西部原産で道ばたや河川敷に生える帰化植物である。草丈20~70cmで半寄生の一年生草本であり、茎は直立してほとんど分岐せず、全体に白色の毛と開出した腺毛が生える。花は上部の葉腋に1花つき、花冠は黄色で唇形、長さ1.5~2cmであり、特にハッキリとした唇形花が見事な花姿である。

 
セイヨウヒキヨモギ(ハマウツボ科セイヨウヒキヨモギ属) 
   
     オオキンケイギクの大繁殖に負けず群落で咲く

 北アメリカを原産地とするオオキンケイギクは、在来種に悪影響を与える恐れが指摘され、2006年に外来生物法に基づき特定外来生物として、栽培・譲渡・販売・輸出入等が原則禁止された。また、日本生態学会により日本の侵略的外来種ワースト100に選定されたこと等を知って、この花に出会えば、花は全て保護しなければならない訳ではないことも知って対処したい。

     

 オオキンケイギクは黄色く大繁茂して美しい光景を見せるのだが、残念ながら在来種を駆逐する可能性が高いためにワースト100種であることを知ろう・・ 

 河川敷にはその他にも多数の花々が咲き誇っていたが、↓にあげた花ではコナスビ以外ほとんどが帰化植物のような雰囲気となっていた・・。

 
白いのがフランスギク 
 
 コナスビ 
   
         キショウブ
         
 ブタナはもう終盤となる     ヘラオオバコは終わった     *1 オオカワヂシャ満開 

*1 オオカワヂシャは上に取り上げたオオキンケイギクと同じで、外来生物法に基づき特定外来生物として指定されている。要するに在来種に悪影響を与える恐れが大きい帰化植物であることから、栽培等は厳に慎まなければならない種であることを知っておきたい種である。

 *2 イネ科のカラスムギはヨーロッパから西アジアなどの地域を原産とする帰化植物だが、日本各地の河川の堤防や荒れ地などに生育している。秋に芽生え、春に花を咲かせるという。花時よりも種子が稔ってもかなりの期間、外側の包頴(ほうえい)が落ちずに残っているようだ。
 これが白っぽく淡いクリーム色で、日の光に映えてえもいわれぬ美しさが見事である。今回も丁度その時季であったのだろう。必然的に立ち止まってレンズを向けて見た。一緒にいたカミさんはすぐさま何本か千切って持ち帰るのだという。束ねて飾るというではないか・・。う~ん、すばらしいアイディアではなかろうか・・。

 木本類はさすがに在来種だが、山ではなく街路樹あるいは公園樹としての植栽樹木ばかりであろう。でもわたしは↓のうち、ピラカンサ以外の自生種には自然の山の中で出会っている。もちろん、ピラカンサはバラ科トキワサンザシ属で中国等の外来種である。

       
 トベラ 節分の日本の文化の木 イボタノキ各地の山野に自生する  ニシキウツギは鑑賞用に植栽多し   ピラカンサ、トキワサンザシ属の仲間

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