河川敷野草巡り ’20.5.27 曇のち晴
ヤセウツボはあまり聞かない植物だろうか。山歩きの中においては、よく似た花姿のオニノヤガラやシロテンマにアオテンマには出会っていた。もっともこれらはれっきとした日本のラン科の植物だから大切にされている。今回の種はいつもの植物にお詳しい方より教えていただき、図鑑で名を知るばかりなために、もちろん初見だから第三段として喜び勇んでやってきた。
図鑑によれば一年草、無葉緑の寄生植物で、全体に短い腺毛を持ち、茎は15~50cmほどらしい。ところが、残念ながら外来生物法で要注意外来生物に指定されているようだ。今年は咲き終わった跡しかなかったのだが、来季こそ満開時の再訪で楽しみたいものだ。
ヤセウツボ(ハマウツボ科ハマウツボ属) 来季こそも少し早めに |
宿主はムラサキツメクサでいっぱいあり、ヤセウツボの花期は5~6月とあるも4月頃から咲くようで今はもう終了跡となっていた。
一方、帰りにカワラナデシコのその後の様子見に立ち寄ってみた。なんと前回の5/18がまさに咲き初めだったようで、今回は倍ほど咲き誇っていた。しばらくは見られるかも・・。そうそう、先の河原ではナデシコの仲間のセキチクがポツンと一株のみ咲き終わりで目についたが、それは野生化なのだろう・・。やっぱり自然種のカワラナデシコが絶品だ!。↓のように色とりどりも嬉しい~。
前回は草刈り人の3人さんが、「特定外来生物のオオキンケイギクを駆除してます。」とのことであったのだが、今日はほとんどそのオオキンケイギクは引き抜かれて草原が広々となって空き地化していたが、もう次のグループ達のオオキンケイギクがポツポツと咲いていたのにはびっくりだった。そのような中のカワラナデシコであるのだが、なんとか頑張って生き抜いて、咲き続けてほしいものだ。
カワラナデシコ(ナデシコ科ナデシコ属) |
河川敷の野草類も他の雑草類と戦いながら生きなければならないのだから、山のようにそれは鹿が来ないから安心だとはいってられないだろう・・?。笑
ナヨクサフジも群生の戦略のよう | もちろんツルマンネングサも群生 | マメ科のクララは草原が好き、単発 |
この地も初めてだったのだが、河川敷とはいえ樹木もいろいろ、それも高木大木が実に見事なほど数多くあって驚いた。高さ20~30mクラスの樹木は珍しくなさそうだった。エノキ、センダン・・でも、あまりに高すぎて小さな花観察にはやや難しいかも・・。
センダン(センダン科センダン属) |
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これだけの大木は初めて、同種他にもあり | 独特の彩りが美しい。びっしりと花も賑やかだ~ |
今回は都合でゆっくりできなかったのが惜しい。チラッとみて後にしたのだが残念だった・・。時季を変えてのいろいろな樹々林立の森の再訪が楽しみだ~。
大木のエノキに実があり珍しい | クワの実が何年振りかで見られたヨ |