比叡山に咲く花、バイカツツジ ’20.6.8 晴

 比叡山へは久しぶりとなった。そうなればバイカツツジのころにしようと日を探していた。偶然にもそのバイカツツジの咲き初めに出会えた。ところが、本日一日はずっと山に入れば珍しく風のきつい終日だったのが悔やまれた。いつも以上に気に入らない写真となったのが残念だった。枝いや幹そのものから風に持っていかれる始末で、止むのを待っていると、こんなことしてたら下山は夕方になってしまうだろう・・と思うほどイライラさせられた。エイヤーで諦めながらの一日となってしまった。精進の悪さヨ!、それは事実かも・・と思うばかりだった。涙トホホ

 
 バイカツツジについて、また同じフレーズで書いてみよう。

 『このツツジは葉が展開してからの白い花でやや遅咲き種だろう。葉は枝先に集まってついている。花はその葉の下へ隠れるようにつき、花の大きさは2cmほどで花冠に紅紫色の斑がついて輪になっている。葉柄や若枝には腺毛が多い。雄しべは上に短い2個がつき軟毛が密生する。また下に長い3個のしべで合計5個であり、このようにしべまでかわったつき方の姿ではないか。

 ところでこのツツジが他のツツジと大きく異なる点は次のとおりまだあるのだ。それは、その花弁には珍しい姿の斑模様が入る。その模様も輪になるのが西日本型で、東日本では上側3弁に紅紫色の斑点であり、斑の姿が異なるのもおもしろい。この2形態は静岡県の富士川から新潟県の糸魚川に至るフォッサマグナを境界にしているといわれるのも多くのツツジとは異なる話ではなかろうか。』

 何はさておき、このバイカツツジそのものが見られる山塊は限られるのではなかろうか・・?。とりわけ関西圏ではこちらと神戸の六甲山系以外では逢ったことはないのだが、このように出会える山は限られているとわたし的には思っているのだ・・?

     
春咲きツツジとしてはシャシャンボとともに開花が遅いバイカツツジだろう・・ 

 その他の木本類だが、この山塊では比較的珍しいウリノキだが、やや花には早すぎたようだが、この花には大峰山塊で何度も見ているのだが、この山塊ではここ以外では株は見当たらないのが不思議だ。他に今回載せた種はふつうに見られるものばかりで、どなたでも見飽きたものばかりだろう・・。

     
ウリノキ開花は6月下旬となりそう     棘が大敵のジャケツイバラはもう終盤 
     
まだまだ咲き残るエゴノキ花びっしりと     これは珍し樹ホンツゲ、それも果実だ  

 こちらは本日のお目当て花だったのだが、裏年なのだろう・・?。一輪のみでそれもツボミだったのが本日のツキの悪さヨ!。だが、こちらの種は、葉が柿の葉に似ることからの名であり、 関西圏では見られるバイカツツジとともに山域は限られるだろう。わたしには以前、伊吹北尾根で見たことはあるのだが、その後の電波塔工事で絶滅してしまったことの悲しい想い出花だ。

 
 カキノハグサ(ヒメハギ科ヒメハギ属) 

 その他の草本類たちも数少なく寂しい・・

       
 ミヤマヨメナも鹿にやられ数減っていた   マルミノヤマゴボウも最後は鹿の餌か 山頂ではまだ名残花クリンソウ、鹿忌避  大比叡、ドコモ地が撤去跡寂しい広場 

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