西山の花、コクラン ’20.6.23 晴

 ラン科の花はいよいよ梅雨シーズンが花時だろう。そのうちのコクランも咲き初めの様相だ。しかし、相変わらず蚊などが寄ってきてゆっくりとレンズを向けておられないのが悩ましい。花より虫の悩みばかりだ・・。笑

     
コクラン(ラン科コクラン属) ランでも地味な花   コクランの葉は2~3対出て、そのまま冬越し 

 野草たちはほとんどないのはやむを得ないだろう。



この花はホタルブクロ
 
ホタルブクロの特徴は萼片間に
目立つ反り返る付属片が有る。
 
近縁種のヤマホタルブクロには
反り返る付属片はないが萼片の
間が盛り上がるのが特徴
       


赤頭のホタルガには斜走する白い帯 
  ネジバナ 花は螺旋状に並んで咲く  

 
 ゴンズイ(ミツバウツギ科ゴンズイ属)  「魚と樹木の名前が同じ種」

 ここで植物一口小話としよう。樹木には魚と同じ名を持つ種がある。では、そのように「魚と樹木の名前が同じ種」はどんなのがあるのだろうか。その種はわたしが知る限りでは次のとおりだ。わたしはフィールドでも即座に次の名前が出てくる。なぜ全部の名がすぐに出てくるのかと言えばの種明かしをしよう。「カゴのキは咲いた」と暗記しているからなのだ。そう、次の七つの頭を繋いだだけだが・・。爆笑

マツカ  ②ンズイ  ③ハダ  ④ギ  ⑤ワラ  ⑥ヒイラギ  ⑦ラ  

といわれている。この内の①だけが川魚であり、その他②以下は海に住む魚といわれているのだ。

 
 さて、その中では今回見られたゴンズイの中味に入ろう。樹高は5~6mの落葉小高木であるので、10mというタマミズキのように高木にはならないために、ハイカーにも観察しやすい樹木である。その名は材がもろくて役に立たないので、同じように味がまずくて食べるには役に立たない魚のゴンズイの名がつけられたという説がある。とりわけ、秋彩の中で独特の果実の姿で知られる樹木であるゴンズイが名前だけでなく果実姿も特別お気に入りだ。

 
ゴンズイの若い果実もこの時季美しい 
         
葉は奇数羽状複葉で2~5対の小葉あり、対生    ゴンズイ(ミツバウツギ科ゴンズイ属)    葉裏は淡緑色で葉脈上に粗毛がある 

 本日見られた果樹の実たちである。

         
ヤマモモの実は径1~2cmで赤く熟すと美味い    スモモはこちらは3~4cmくらいか、下部はもう無    カリンは10cmと大きくなり、かたく生は喰えない 

 ネムノキが満開で、他にもまだまだツボミを多数つけていた。しかし、この樹は葉といい夏季の開花までも極めて暑苦しい樹木のようで、ほとんど関心度は低い。最後になったが、ヤマナラシは微風なのにそよそよと葉音が騒いでた。

     
ネムノキ花の後ろの黄緑色はツボミ    ヤマナラシの傍らにくると葉音がさわさわと 

6/20サフランモドキ・オグラコウホネ ホームヘ 6/27西山のケアクシバとツチアケビ






6/12北山、ヒトツボクロ

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