ポンポン山の植物観察 ’20.7.19 晴のち曇

 久しぶりの日曜日のポンポン山であった。本来であれば森の案内所方面への徘徊としたかったのだが、雨量多しで渡渉が大変なことだろうと断念せざるを得なかった。ならば樹木観察としよう。画像順は歩いたとおりではないがランダムに取り上げてみよう。

 ヤブコウジが咲いてたが、もう散っていたりツボミだったり、この花は気まぐれな種だろうか・・。笑

 
ヤブコウジ(サクラソウ科) 

 マンサク(マンサク科)がそろそろ果実をつけてないだろうかと遠くから狙って見た。しかし、まだまだ果実は小さくハッキリとは撮れなかった。11月上旬ころには、実がはじけ、中から黒く艶のある種子をのぞかせるようだから、今からその時季を予約しておこう。笑

 
葉先が尖るマンサクの葉、茶色いのが若い実 

 ケケンポナシの花期は6~7月とあるが、探しても花のその姿はまだない。今年こそ花はもとより果実も狙いたいものだ。ふつう高さは15mにもなる落葉高木だから、単に歩ているだけのハイカーには目にも止まらないために、名前はほとんど知られないだろう・・。

 
ケケンポナシ(クロウメモドキ科) 果実の柄が食べられる

 仲間であるタカノツメはどちらにでもある種だが、西山ではコシアブラの個体数はそう多くはない。それにしても高木となる樹木でもある。高さは20mにもなるようだ。ここでも15m近い高木となってあたりではひと際、目立っている。酷暑のころ8月後半には開花してくれるだろう。楽しみな樹種でもある。

 
コシアブラ(ウコギ科)もこの時期なんの変哲もない 

 樹木花としては比較的早い5月下には咲いたナナカマドだが、今はしばらく若い果実で9月過ぎれば赤く色づいてくれるだろう。そして10月後半には鮮やかな赤色の実がまとまってつくのでハイカーにも関心度の高い果実であろう。秋の紅葉のだけでなく果実もまた山を彩る一品でもあろう。

 
ナナカマドの葉は4~7対と仲間で最も多い種だ

 ニガキは落葉高木で15mほどにもなる高木種で雌雄別株である。この個体は4mほどと若木のようで花や実はまだつかないのか見た覚えはない。この樹種も比較的個体数は多くはなさそうだ。葉は互生であり、4~6対の小葉があるが、葉の基部は左右不相称である点や枝や葉などに強い苦みを確認することによる点も同定ポイントとなろう。また全体的にキハダにも似ているが、キハダの葉は対生だが、こちらニガキは互生であるので、そこでも確認したいものだ。

 
ニガキ(ニガキ科ニガキ属) 

 稜線には何本かナツツバキがあるのだが、なぜかうまく花を咲かすのは数少ない。この個体が今年は例年になく多く咲き誇っていたことを久しぶりに訪れた本日に初めて知った。それは樹下に花好きなハイカーだろう、散った花を拾い集めて置いてたのだ。これだけ数多く咲いたのであればさぞ見事だったことだろう。満開時に登らなかったことが悔やまれた。
 なお、この仲間でもあり、花がナツツバキより小さなヒメシャラがこちらの山塊では見られないのが残念である。

 
 ナツツバキ(ツバキ科ナツツバキ属)

 本日はポンポン山の山頂でゆったりお昼とし、下山道をのんびり方々徘徊しながら植物を楽しんだ。

     
ポンポン山は多かった・・    久しぶりに水量の流れ 白糸の滝 

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