比叡山の花歩きと山歩き ’20.8.1 晴 

 今回も横川から西塔そして東塔より大比叡に登ったが、大汗びっしょりの一日であった。当方もさすがに雨には勝てない。長梅雨により10日間ほど自粛していた。それにしても梅雨明けの土曜日のことからだろう、稜線上においても多くのハイカーと交差することとなってコロナが心配でもあったが・・。まっ、大丈夫やろう!・・と自分勝手な判断だったが、やっぱり土日はまだまだ自粛すべきだと反省でもあった・・。

 ところが、大比叡のあの狭い山頂において、15人ばかりの団体がどっしりと座って昼食中であり、下から見上げて写真も撮らずに引き返すハメとなってしまった。ひとりブツブツ言いながら、「あいつらは何を考えているのか」と思ったが、そのようなことを思えば、急坂の下山で事故となればつまらない・・と心を入れ替えて花のことを考えながら歩くことに努めた。

 さて、以下に話す内容はあえて順不同のために悪しからずである。最初はナス科のヒヨドリジョウゴの仲間ではマルバノホロシだけが、こちらの林縁で見られる比較的個体数も多くなさそうで珍しい種だろう。わたしも過去には大阪南部の岩湧山で見てからは、他では出会ってはいないようであり、他で見た記憶が定かではない。当地でも赤く熟すころに目に入ったのだが、花時には歩いていなかったために、この長梅雨の明けるのが待ち遠しかったのだ。

 マルバノホロシの特徴だが、最初は葉が裂けないことからの名であろう。ポイントは花喉部が淡緑色を帯びるのが大きな特徴である。他の種たちはここが斑紋状なのが相違点だ。他にも無毛とかいろいろあるが、斑紋状でないところを見つければ同定完了である。笑 しかし、開花期は8~9月のために特に果実期は、葉の様子を観察することとなろう。詳しくはこちらからどうぞ

 
 マルバノホロシ(ナス科ナス属)

 イワタバコはこちらで多く書いているので見てもらいたい。

 
イワタバコ(イワタバコ科イワタバコ属) 

 これからの花や終盤の花、あるいはもう咲き終わった花などいろいろだ・・。

         
エイザンユリ(ユリ科)残花一輪     オオキツネノカミソリ(ヒガンバナ科)終盤    イケマ(キョウチクトウ科)花はこれからか
         
イチヤクソウ(イチヤクソウ科)もう花後     マツグミ(オオバヤドリギ科)の散り花   マツカゼソウ(ミカン科)咲いたばかり
         
 ノリウツギ(アジサイ科)これからの花   ボタンヅル(キンポウゲ科)咲き初め     コシアブラ(ウコギ科)は夏の花でまだ蕾

 木本類の若い果実たちを並べてみよう・・。今回は熟す色を取り上げよう。

         
 ダンコウバイ(クスノキ科)赤から黒紫色に熟す   アブラチャン(クスノキ科)茶色がかった薄い緑色    ハナイカダ(ハナイカダ科)紫黒色に熟す 
         
 マタタビ(マタタビ科)黄緑色になり軟らかに熟す    オトコヨウゾメ(ガマズミ科)赤く熟し光沢がある   ツゲ(ツゲ科)果実は3裂して種子を出す 
         
 イヌガヤ(イチイ科)翌年10月熟し褐紫色になる   ナツメ(クロウメモドキ科)赤黒くなり乾燥ししわが    キノコのベニナギナタタケ夏から秋に出る 
 

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