西山の夏の花 ’20.8.3 晴

 長梅雨が明けると、いきなり真夏日連続の三日目だ。自宅を出ると頭からジリジリと照り付ける日差しが恨めしい・・。街中でこの汗だから少しでも傾斜地の登山口に近づけばもうたまらない。こんな状態がいつまで続くのだろうかと考えれば、一歩でも早く木陰に飛び込みたい・・。

 すぐさま、カリガネソウが咲き初めとなっていた。去年はお盆の頃から咲きだしていたのだが、もう今年は咲き初めとなっていたのだ。花たちもドンドン早く咲きだすようになってきているようだ。この花の謂れは花の形状が雁に似ている草であることに由来するとある。広卵形の葉を対生してつける。この種は京都府RDBでは『準絶滅危惧種』の指定を受けていることもハイカーなら知っておきたいものだ。要は撮る時にはあまりに近づきすぎて、踏み込むことのないようにしたいものである。

 
 カリガネソウ(シソ科カリガネソウ属)咲き初め~

 続いて目に入ったのはハグロソウだった。花はやや湿った林縁などの半日陰に生育する多年草のために、同じ場所で毎年咲いてくれる。でも比較的見かける機会はそう多くはない花ではなかろうか。でも、咲く場所はそう気にしなくて、毎年そこで咲いてくれるため大丈夫な花なのだ。「アッ、また今年も会えたね!」と声かけして挨拶としよう・・。笑

 葉は長さ5~8cmの卵形で、茎に2枚の葉が向かい合って対生である。花の名の謂れは、葉が暗い緑色をしていることから「葉黒草」の名がつけられた。でも、わたしはこの種は花ばかりが目にいって、その果実は目にしたことがない。今年こそ花が終わると、長さ約9~12mmの実をつけるということから、秋の9月中旬のころには意識して観察したいものだが・・。

 
 ハグロソウ(キツネノマゴ科ハグロソウ属)これからの花だ~

 他にも晩夏から秋花への季節なのだろう、次第に山野草にもいろいろな種の花々に出会えそうである・・。

         
 オトギリソウは真っ盛りだろう   ハダカホオズキ1cmほどで下向きに咲く    ヤブランの果実は黒色で、ルリ色はジャノヒゲ 
         
ママコノシリヌグイ  *    ガンクビソウはツボミでまだまだ    タンキリマメもう果実ができ花は見られず

 * ママコノシリヌグイという独特な名の花に気がついた。その主たる特徴は、茎や葉柄に強烈なる下向きの刺があることを手で触って感ずれば「アッ、この花はママコノシリヌグイだ!」と分かるミゾソバ達の仲間なのだ。葉は三角形であり、葉柄の基部に円形の托葉があることもついでに確認したい。

       
ボタンクサギは中国原産の低木で野化    ナツフジの花は長く咲くよう    アオツヅラフジの若い果実は出来たばかり

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