東山のヒヨドリジョウゴ ’20.8.30 晴猛暑日

 いつまでも続く猛暑日が花歩きをさせてくれない。でも、本来であればラン科のジンバイソウがそろそろ残花も終焉となる頃だろうから、その花を見たいものだと、天候を睨んでいた。しかしながら、こう猛暑日ばかりでは向かう元気が出ない。
 それは1000m越えとやや標高を上げ、かつまた遠くまで足も伸ばさなくてはならないために断念せざるをえないのが居たたまれない。今年こそジンバイソウの開花に出会いに向かいたかったのだが、どうやらまたしても今年も見送らざるを得ない。そのようなことから、ガクンと標高を落として、残念だが近場の東山にでも行ってみよう。極端だなぁ~笑

 今年のシロバイには、この暑さで開花に影響が出たのであろうか・・?。これまで東山には8末であれば、毎年満開の白花をシロバイの枝いっぱいに見事に広げていたのだ。ところが、どうしたことか今年の開花はさっぱりで、一帯のシロバイの木にはいくら探し歩いても、見られるのは昨夏に咲いた花の果実ばかりであった。

 このシロバイはハイノキ科の仲間で、わたしはハイノキ、シロバイ、クロバイ、ミミズバイ、タンナサワフタギ、サワフタギ、クロミノニシゴリ等を見ている。この内、京滋ではシロバイ、クロバイ、サワフタギにタンナサワフタギが普通に見られるハイノキ科の仲間たちである。とりわけ、東山ではクロバイやシロバイがありふれた樹種となっているようだ・・。ま、来年に期そう!・・。

 そうだ、もう一つ今日は残念な行いがあった。それはマツブサ科のサネカズラが姿を消していたのだ。どうやら、この一帯の草刈り人が変わったのだろう・・?。これまで毎年のごとく、こちらでサネカズラの花の咲くのを楽しめてきてたことから、本日も咲いているだろう・・とルンルン気分でやってきて驚いた。
 あたり一帯はきれいに草が刈られてしまっており、どうやらその御仁にはサネカズラも雑草に見えたようだ。何はともあれ、当分は別地のサネカズラを訪ねる必要が出てきた。このような草刈り人の行いは、これまでからあちこちで何度もいろいろな野草類草刈りに出会っているために、わたし的には怒り心頭でもないのだが、残念さは消えてはくれない・・。泣き

 
 そのようなことから、ヒヨドリジョウゴでも見よう・・。猛烈な暑さの中の草いきれに閉口しながら、背の伸びた夏草を踏み分けて開花にようやく出会えた。花はほとんど終盤のように見えたが、その特徴でもある白く長い毛の開出毛や花冠基部の緑色の斑点もしっかり見せてくれた。加えて幼果も早くも展開していた。さぞ晩秋のころには真っ赤で光沢のある鮮やかな実を沢山見せてくれることだろう・・。

 
 ヒヨドリジョウゴ(ナス科ナス属)
 
今はまだ若い果実で少な目だが、これからどんどんついてくることだろう 

 ヒヨドリジョウゴに続いて、これまたつる性多年植物でもあるヘクソカズラにも幼果ができていた。この実は晩秋に黄褐色に熟すが、年を越して冬から3月あたりまで長い間同じような色や姿で見られるようだ。

 
 ヘクソカズラ(アカネ科ヘクソカズラ属)

 さて、木本類だが、最初にふれたシロバイには開花状態は見られなかったのが残念だったが、例年になく今年のこの時季だが、去年の8末に咲いた花の果実が1年たってようやく若い果実姿を見せていた。ただ、例年はこれだけびっしりと蜜に果実をつけていた覚えはなかったが、今年は開花がほとんどない分、果実に栄養がまわったのだろうか・・?。

 他にナナカマド実、カクレミノは花が終わったばかり、トベラ幼果、高く上の方にタラノキも幼果のように見えたが眩しくハッキリせず・・

         
シロバイの若い果実が例年になく密につき    ナナカマドも若き実がやや高きところへ    比較的珍しき花のカクレミノの終焉花 
    この山域では以前にはアケボノシュスランが多く
見られたのだが、昨今なぜかその姿が数少なく
というよりほとんど見られなくなってしまったようで
あるのが残念だ。 
   
トベラの幼果も多くつき        青空をバックにタラノキの幼果か 

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