西山の花歩き ’20.9.14 晴
コロナ禍で、ステイホームには女子プロゴルフのシブコや畑岡の活躍ぶりを期待してテレビづけの日々が続いた。結果は特にシブコのできが残念だったが今後の成長を期待しよう・・。ところで、ようやく猛暑日からやや凌ぎやすくなったようで、そろそろ秋の花巡りもいいのでは・・と腰を上げることにした。
今回はリンボクとカゴノキの開花が始まるのだろうかとのお目当てであった・・。しかし両者ともやや勇み足だったようだ。それでもリンボクはなんとかツボミ姿が目に入りやれやれであった。この樹も背がたかく、枝も広く伸ばしているために、日差しのなかの花を探すのさえ一苦労だった・・。後10日もしないで満開になろうから再訪したいものである。
ただ、このリンボクは高さ5~10m、直径30cmほどになる常緑高木のなのだが、なぜか、5~6mと高く成長しても花はつかず、相当の成木でないと咲かないようで、西山でも東山でも幼木ばかり多く、開花に出会える個体はほとんどない状況のようだがどうだろう・・?。
そのようなことから、リンボクの花への出会いは久しぶりのために、今年こそこの花の追っかけを楽しみたいものだ。花の特徴はウワミズザクラのような花を咲かすが、その区分点は花序下に葉をつけず、イヌザクラと同じような花姿であろう・・。
リンボク(バラ科サクラ属)は常緑の桜で珍しい |
次のカゴノキもまだまだツボミのようだが、なにせ大木で離れているためにその様子はほとんどハッキリせず、どの枝に花があるのかさえ分からないために、適当に感で撮る始末であり、観察は容易では無さそうなのが分かったほどだ。大木過ぎるのもほどほどにしてほしい・・笑
それに、この樹木は雌雄別株なために、どれでもが果実をつけるわけでもないために、8~9月に開花の翌年の秋に赤く熟す果実を見つけないと雌花探しは容易ではなさそうだ。要するに同じクスノキ科のシロダモに似たような花を咲かすのだが、美しさの点ではやや乏しいだろう・・?。
いずれにしても、西山でのカゴノキはこの一帯のみの二株の古木だけしか確認できていないために、次回には何としても雌花か、はたまた雄花かを現認したいものだが、さて、どうなることやら・・。
密に葉がつき、葉のわきに淡黄色の花が集まる | 大木のカゴノキ(クスノキ科ハマビワ属) | 幹は大きく成長後剥げ落ち、名はここからきた |
他にはウメモドキ、ハクモクレンの果実が目についた。もちろんシャシャンボの木も多く目についたが、こちらでのこの時季の実はおろか、まだまだ若木で花の咲くのさえも出会えていない。
ウメモドキの果実はよく目立つ | ハクモクレンの果実はコブシ状か |
キクイモの久しぶりの開花に出会えた。ところが仲間が似通っているので、帰宅後に調べるとどうやらキクイモかイヌキクイモのどちらかのようだ。もひとつキクイモモドキもあるが、こちらは葉がすべて対生とのことで上部の方が互生で写っていたことからキクイモモドキではなさそうだ。
そもそも、キクイモは北アメリカ原産の多年草で、日本には幕末の頃に入ってきたらしい。戦時中には食用としてよく栽培されたようだが、現在はほとんど栽培されないことから目にしないが、ときに山麓等の荒地に野生化しているようで、まさに今回出逢ったものが、そのキクイモなのだろう・・。
しかし、キクイモかイヌキクイモかの判別は極めて容易ではないとのことから、キクイモだろうか・・?。あえて茎下部を握って掘り上げれば引き抜けるようだが、厳密には同じ場所で両種の大小を比較しないと現認は確実ではなさそうである。ただ、花期が9~10月とイヌキクイモの7^8月よりもやや遅いことから区別できるともいわれることから、花の咲き具合よりキクイモとの判断としたい。
キクイモ(キク科ヒマワリ属) | 葉は下部が対生で、上部が互生のよう | 塊茎大がキクイモで小がイヌキクイモのよう |
野草類で咲いていたものもあげてみよう。さらに今回スズサイコの果実を撮ろうとやってきてたのだが、残念ながらそのあたりは夏草が高く伸びており、いくら探すもイケマの実にそっくりなスズサイコの小さめの果実はもちろん、その果茎すら探すことにはならなかったのが残念だった。
左が白花のゲンノショウコ、右が紅色のゲンノショウコ | ヤブツルアズキ、酷似するノアズキもあり | |||
ネコハギは猫に似るが写真が悪い! | ミソハギの花期は長い | ツリガネニンジンはほとんど終了 |
*ヤブツルアズキとノアズキの相違点は、前者が竜骨弁上部は左側の翼弁が被ぶさり隠れるが、後者は左の翼弁と一緒に上をむくが、竜骨弁を包まない。もちろん、果実の姿も相違する。詳細はこちらのページで書いているのでご覧あれ・・。。
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