ポンポン山の花歩き ’20.10.21 曇

 今回はいつも踏んでいた平らなピークで初めてシロダモの咲き初めの開花に出会うことができた。いわずと知れた雌雄別株のクスノキの仲間であるシロダモである。この種は西山ではそんなに個体数は多くないと思っているが・・。にもかかわらず、今回の個体は約6~7mほどだろうか・・?。これだけ立派な成木は初めての感じであった。

 しっかり成木であるために雄花を多数つけており、びっくり仰天だった。樹高は高いが上手く枝葉が下の方までついており写真も撮れてありがたい・・。葉は三行脈が目立ち葉表は無毛だが、裏面はロウ質におおわれて灰白色であることから、シロダモとの名になったようだ。

 花期は10〜11月だが、果実は翌年の10〜11月に赤く熟すために、花と実が同じ時期に見られるために植物観察好きには有難いグループの一員であるのが喜ばれる。ただ、今回は雌株がやや離れた地にあり、時間の関係で雌株の花や果実を撮ることはならなかったがそれは次回としよう・・。

 
 シロダモ(クスノキ科シロダモ属) 雄花がこれから満開へ
 

 実は本日はフクジュソウ地の草刈り日だった。その花園内にはミヤマガマズミが切り倒さずに残されているのだ。もちろん来年のフクジュソウの花時(2~3月)には花はまだで葉だけしか見られないのだが、野草類には程よい木陰を造ってくれることからの配慮でもあるのだ。秋10月の草刈り人たちにとっては、赤い実をつけたミヤマガマズミにも、疲れた作業中においては心を和ませてくれて愛しくうれしい~。

ミヤマガマズミ(ガマズミ科ガマズミ属)
 

 本日のこの花園地までに目にした花や実や、とりわけ今年の紅葉は遅れそうとの情報が飛び交うのだが、ナンキンハゼはもう紅葉盛んであるのもうれしい限り~。

         
 クスノキの仲間のヤブニッケイは黒紫色に熟す   実は赤色に熟すヤブコウジは間もなくだろう・・    ツルシキミの雄花だが満開は4~5月と先の先だ 
         
 ナンキンハゼの幼木でもこの派手な紅葉だ~   ツタウルシの紅葉はこれからだが・・     マユミの果実は10月淡紅色に上品な美しさへ

 ポンポン山へは古木の面々を見ながらの稜線上歩きも楽しめる~。だが、樹高がありすぎて開花時であってもほとんど目にできないのがいまいましい・・。

         
 ブナは無いがイヌブナの大木は北に南に   ツガ(栂)の大木もなかなか凛々しい    カナクギノキも大木多しで珍しくもないほどだ。。

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