ポンポン山の花歩き ’20.10.24 曇のち晴
今回は昨日の木枯らし1号と同じような強い風が稜線上では吹き荒れていた。そのようなことから、花冠が直径約5mmの小さな白い花のヒイラギだったのだが、強風のおさまるのを待ちあぐねてなんとか写真に収めることにした。
ヒイラギも雌雄別株であり、雄株には花をびっしりとつけ、雄花の花冠裂片が反り返り、雄しべは2個あり、雌しべは小さく結実しない。はたまた雌株の両性花には、つく雌しべが長くつきでて、まばらな花が咲く。要するにヒイラギの花時に雄株か雌株を見分けるポイントは雌しべが長く伸びているのか短いかで見分けるようにしたいものだ。
今回は雄しべが4裂の裂片はそり返り、雌しべが長くつきでていたので両性花の雌株であったのだ。ならば、この木には初夏には紫黒色に熟す果実がついていたハズだが、その6~7月ころにこの木の前に立つことはなかった。来季こそは初夏のころにはネズミモチの果実に似ているも、やや大き目なヒイラギの果実に出会いにやって来たい。また、西山の別のヒイラギ地にも雄株の花の確認に探し回ってみたいものである。
ヒイラギ(モクセイ科モクセイ属) 両性花は雌しべが長くつきでる |
前回見かけたのは雌雄別株のシロダモの雄花だったが、今回はシロダモの雌株を撮って見た。すなわち雌株の花は雄株の花に比べてやや小さめでまばらにつくのだが、この時季には昨年に咲いたものが真っ赤な果実となっており、この実が目立って、花を見逃すことが多くなるだろう・・。花の開花と一年遅れの果実が熟すのがほぼ同時期という点では比較的珍しい樹種であろう・・。
シロダモ(クスノキ科シロダモ属) |
カリガネソウがまだ咲き残っていた。というより開花期間が8月初めから、超長い間咲き続けてくれる花のようである。これまでは一回目にすれば何度も足を運ばなかったのだが、今年はカリガネソウに心を奪われたのかも知れない・・(笑)
カリガネソウ(シソ科カリガネソウ属) |
その他に目についた果実類等を並べよう。
タンキリマメ(マメ科タンキリマメ属) 右はその葉で先は尖らず丸っぽい | アオツヅラフジ(ツヅラフジ科アオツヅラフジ属) | |||
マユミ(ニシキギ科ニシキギ属) | ヤブコウジ(ヤブコウジ科ヤブコウジ属) | ナナカマド(バラ科ナナカマド属) | ||
タマミズキ(モチノキ科モチノキ属)晩秋に落葉し正月すぎても真っ赤な実で見事な光景をつくる | ポンポン山9時半ころ12℃と下がってきた |
ポンポン山稜線上で見られる大木たちは種々沢山あるも、高木すぎて花や果実に葉すら手に取ることもできないために、じっくり観察できないのが惜しまれる高木樹の悲しさと思ってしまうのだが・・。
ウリハダカエデは小木もあり見慣れてる | ウラジロノキの開花は5m程でも咲かない | ケヤキは花すら目にしたことなしだ・・涙 |