比叡山の早春花 ’21.3.15 晴
今年も花の比叡山詣でとしよう。コロナ禍とはいえ、春の花々に出会わない訳にはいかない。種類の多いネコノメソウの仲間たちは早春から競争が続いてくれる。こちらの山塊ではヤマネコノメソウ、ネコノメソウに続いてイワボタンが三番手だろうか・・。
そのイワボタンは珍しいネコノメソウの仲間だが、花はこれからどんどん群れ咲くこととなってくれたい・・。
イワボタン(ユキノシタ科ネコノメソウ属) |
本日の中でこれだけ咲いたのにはびっくりであった。このように開花が広がっていたキタヤマオウレンにバンザ~イと思わず両手を挙げて喜びを表わしたい思いであった。それにしても、この種は休眠の年はないのだろうか。これだけ毎年豪華に乱舞してくれることを感謝したいものだ・・。いつまでもこのような花の景色の続くことを祈ろう・・。
キタヤマオウレン(キンポウゲ科オウレン属) |
オ~レンの仲間ではトップランナーのセリバオウレンといっていいだろう・・。しかし、今年はこちらではその数がやや寂しかった。
セリバオウレン(キンポウゲ科オウレン属) 雄花 |
セリバオウレンの雌花、この種は雌雄異株 |
草本類の開花がいよいよとなってきたようだ・・。上記以外では次のような花が咲き初めとなっていた。でも、お目当てだったシロバナネコノメソウは、まだツボミ硬しの様子で残念だったが、しかし、あと一週間もしないで開花してくれそう・・?。
ネコノメソウ | ザゼンソウ | エイザンカタバミ |
さて、次は木本類だ。ツノハシバミは4~5mの高さになる。しかし、この個体は斜面5mほど上ったところに生えていたからこれまで見つけることはままならなかった。だが、その中の一本だけが以前の台風時に被害を受けたのか、枝が曲がって手の届きそうな高さで沢山の花が咲き残っていた。
そのおかげで、比較的希少な樹木の花が目についた。そして、面白い姿になる果実は10月頃に熟すが、渋みがなく生でも食べられ、炒ると香ばしくなるとの説明がある。今秋は忘れずにその果実を正味したいものだ・・。もちろん、今回はやや雄花にやや遅かったのだが、この雄花は3月初めには始まりそうだから、カバノキ科の雄花の開花時期を来春はチェックしたいものだ・・。
ツノハシバミ(カバノキ科ハシバミ属) 雄花は12cmと長い、終盤 |
ツノハシバミの近縁種でもあるハシバミはやや小木のようだが、自然の中では数が少ないようでこれまで目にしてない。しかし、ツノハシバミには他で何度か花だけは目にしていたから、すぐに分かり久しぶりに気分が躍った~!。
乱舞の花とはこのことだろうか・・ | 枝先の膨らみから赤いのが出始めた雌花だ | 雌雄同株の雌花と雄花、長い雄花は終盤なり |
他の樹木花はまだまだ少ない。ヒサカキ、キブシにニワトコ等が蕾膨らみ、間もなくの開花となろう・・。
ケヤマハンノキの雌花、雄花はもう終わった* | 色といい姿といい可愛いイワナシ | ホンツゲ開花、イヌツゲ開花は5末ころ |
* ケヤマハンノキの雄花についてはこちらのページ下段にあり