比叡山のヒメフタバラン ’21.4.1 晴

 本日は4月1日だ。日本では『四月バカ』とも言われて、罪のない程度の嘘をついて良いとされる日でもある。早速その四月バカの対象としたい・・。ヒメフタバランにシロバナネコノメソウが大満開だった・・・?

と言いたいのだが、残念ながら次の画像のとおり、温暖化現象をまともに受けた植物たちは押並べて開花が大幅に進んでしまっていた。そんなの分り切った話だったのだが、このところの雨や野暮用等で今日ようやく靴をは行くことになったのだったが残念であった。

 さて、ヒメフタバランがお目当てだった。花期は3~5月とあるように、幅が大きく満開時に出かけるには容易ではなさそうだ。今回もほとんど終盤の姿に見えた。図鑑では花の高さは5~30cmとあるようだが、当地では5~8cmくらいである。
 そして、花そのものは小さく、2~7個まばらに着き、唇弁は緑紫色で長さ6~7mmが2深裂する。樹林下のためにどんな時間帯であっても直射日光はほとんど少なく、実にうす暗いために写真は我がデジや腕では困難な花である・・。シクシク

 
ヒメフタバラン(ラン科フタバラン属) 別名ムラサキフタバラン 

 今年は例年よりトウゴクサバノオが裏年なのか、極短に少ないように思えた。花のしっ尾が鯖の尾っぽに見えることからの謂れとある。花の径1cmにみたず小さい。萼片はクリーム色で花弁は黄橙色で反り返らない。葉は三小葉で茎は無毛であることも特徴だろう。

 
 トウゴクサバノオ(キンポウゲ科シロカネソウ属)

 シロバナネコノメソウは方々に群落で咲いていたが、残念ながらほとんどが赤い葯をつけたものは姿を消していた。萼裂片は長卵形で先端は細長く鋭形になり、花時に白色である。雄蕊は8個あり、裂開直前の葯は暗紅色になる。花茎に白色の軟毛が生える。そして決定的な同定ポイントは、花粉の白色が大きな特徴である。
 よく似たハナネコノメは萼裂片は白色で先は円頭でほとんど尖らない。雄蕊は萼裂片より長く、8個でシロバナ・・と変わらないが、裂開直前の葯は暗紫色であり、葯が裂開した後の花粉は黄色であるのが相違点だろう。

 なお、ネット上には、萼裂片のとんがり状態や、茎の毛の様子から見て、シロバナネコノメではなくハナネコノメと判断した等の記述があるようだが、その二点だけでの同定は容易ではなく、さらに花粉の色あいが白いか黄色かまでも広げれば確実なる同定が可能であろう。

 ちなみにこちらは花粉が黄色であるハナネコノメには、東京の高尾山では何度もお客さんを案内していたのだが、京都北山、比叡山等の山塊では花粉が黄色であるハナネコノメには出会っていないが・・。

 また、シロバナネコノメソウ、キンシベボタンネコノメソウ等ネコノメソウ属の詳細については16年4/2でも取りあげているので参照願いたい。

 
シロバナネコノメソウ(ユキノシタ科ネコノメソウ属)花粉色が白い

 同じネコノメソウ属の仲間であるキンシベボタンネコノメソウは満開であり、ボタンネコノメソウは咲き初めの感じでこれから満開となろう・・。もちろん、ネコノメソウ、ヤマネコノメソウにタチネコノメソウも咲くも、どこでもモードで足も止まらない・・。(笑)

   
キンシベボタンネコノメソウ(ユキノシタ科)     ボタンネコノメソウ(ユキノシタ科)

 エイザンカタバミ、ヤマルリソウも満開だった。他にもアブラナ科のマルバコンロンソウやニシノオオタネツケバナ等も咲いていた。

     
 エイザンカタバミ(カタバミ科)    ヤマルリソウ(ユキノシタ科)

 木本類では、当地で初めてこの花の開花時期に来たようで、それはキンキマメザクラの開花だった。この桜がここでも分布していたのかと感動ものであった。最も、この花は他の山々で何度も目にしているために、何の関心度もなくなっていたという、心の違いが面白い存在だった・・。。

 また、ツゲも花から若い実へと進んでいた。ツゲにはよく似たイヌツゲもある。非常によく似た樹のように話が出るが、ツゲはツゲ科ツゲ属で、花は3~4月に咲く。しかし、イヌツゲはモチノキ科モチノキ属に分類され、花は6~7月に咲きその時季も全く異なり、その類縁関係はない樹なのだ。

         
 キンキマメザクラ(バラ科)   ドウダンツツジ(ツツジ科)    ツゲ(ツゲ科) 別名ホンツゲ 

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