西山の花歩き、サワオグルマ ’21.4.11 快晴

 ようやくにして黄砂や花粉も落ちつき、青空の下での花歩きができた。そして山間の湿地に生え時に群生するサワオグルマが何株も満開で迎えてくれ、コロナ禍を忘れて心晴れ晴れとさせてくれた。京都では仲間のオカオグルマは絶滅危惧種であるのだが、サワオグルマはそこまで少なくはなさそうだが、わたしは西山ではこの地しか目にしていない希少な花だと感じてる。

     
 サワオグルマ(キク科オカオグルマ属)   根出葉はロゼット状、やや肉質で厚く、花時にも生存 

 本日は土御門御陵さんからのコースを上った。こちらの里山あたりはもうコバノミツバツツジが落花盛んな状態であったのだが、少しずつ標高を稼ぐに辺りのコバノミツバツツジの満開がまだ残っているのを眺めながらお手軽ハイクを楽しんだ。スミレ類が旬を過ぎる状態となってはいたが、常緑樹の大木であるヤマモモは花は終わって花粉を散乱し終わりの様相であった。そしてヤマモモの果実は多分6月下旬には黒赤紫色に熟すこととなろう。

     
ヤマモモ(ヤマモモ科ヤマモモ属) 雌花   ヤマモモの雄花の花粉放出後はみだらな・・ 

 今年の植物たちは驚きの春先だっただろう。それはあまりの温暖化で生態がおかしくなりそうではないのか。その開花は新芽が伸び始めて、前年に伸びた枝の葉の脇から長い花序を出し、小さな白い花を10~30輪単位で咲かせるのだ。 花の直径は8ミリほどで、突き出した多数の雄しべに隠れるよう5枚の花弁がある。このクロバイの花は明るい稜線にたまに見られる10mほどにもなる常緑樹だが、わたしは、ハイノキ特有の雄しべが目立つ白い花をたくさん付け、花の時期にはよく目立つので大好きな白花であるのだ・・。花は週末までには咲き初めとなろう。楽しみだ!。なお、この木の花は去年は裏年で開花は見られずだったので、今年こそ確実にチェックしたいものである。

     
 クロバイ(ハイノキ科ハイノキ属)ツボミ   この調子なら10日もしないで満開だろう 

 野草類は本日は多くはなかったが・・。

     
シュンランがそろそろ咲き終わりか・・    山地谷沿いに咲くミヤマハコベが清々しい 
     
 うす暗い地を好むのかツルカノコソウ   ナルトサワギク(キク科の外来種)* 

* ネット上で見ると、ナルトサワギクは、昭和51年に鳴門市で発見された。そしてナルトサワギク(鳴門沢菊)と命名されたが、アフリカのマダガスカル原産の外来種であり、繁殖力が強く毒を含んでいるため、わが国本来の植生等に重大な悪影響を与える恐れがあることから、平成18年に外来生物法に基づく「特定外来生物」に指定され、人為的に拡散させる原因となるような行為が規制されていることを知っておこう!!

 樹木で面白い魚と同じ名を持つ「ゴンズイ」もそろそろ花時がやってきそうだ。この種は葉が対生であり、花は黄白色で、径3~4mmと小さくあまり目立たない。しかし、秋9~10月に赤く熟すと裂開し、光沢のある黒い種子が1~2個顔を出すのだ。でも種子は直径約5mmだが、その実の姿は得も言われぬために目につきやすいだろう・・。

     
ゴンズイ(ミツバウツギ科ゴンズイ属)    ベニカン下の展望台から比叡や蓬莱を 

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