西山のイヌザクラ ’21.5.12 曇のち雨

 昨年見つけたハンショウヅルを今年も見ようと今にも降りそうな日に出かけたのだが、日ごろの悪行が災いしてしまったのか、その箇所に行って泣きたくなってしまった。伐採後の広い斜面に広がっていたツル性の植物のハンショウヅルはどうしたことか、跡形もなくなってしまってたのだ。

 それに、もう一つの花がもう咲いていることだろうとやってきたのだが、西山では二か所目のギンランだったのだ。これまたすっかり姿が消えてしまっていた。これはネットサーフィンで偶然見つけた箇所だったのだが、この記事を見た人は誰でもが花の咲く場所が分かるという、ご丁寧にもその見つけたハイカーの当日の歩いたトラックがキッチリと説明書きであったのだから、昨年の内に盗掘にあったのではなかろうか・・?。
 実はわたしは先月末にもまだ開花は早いだろう・・と思い乍ら、その場所を下見してたのだが、その日は見つけることはならなかったのだ。執念深く再度の挑戦だったのだが、どうりでギンランの姿は見つけられなかった。
 やはり、ネット上へUPされるのであれば、どなたがそのページを見られても、その咲く箇所へは辿り着けないような表現とされることが、HP,ブログ等管理者の「希少植物UPのマナー」であることを厳に護りたいものである。

 ならば仕方ない、お目当て三番手であったイヌザクラの開花へ行ってみよう。お陰様でこちらはばっちり満開に出会えたのだが、生憎の雨降り直前の北風で、高さ10m以上はあろうかと思えるイヌザクラの枝が揺れまくっていたのだ。すっかりボケていた・・のが悔やまれた。泣き

         
イヌザクラはウワミズザクラと違い花序下、葉なし    ボケたイヌザクラだったが・・    イヌザクラは前年枝の節から総状花序がでる 

 高木だったマルバアオダモが二年前の台風被害で倒れたのだろうか。登山道沿いに枝が横たわって花を咲かせてくれたので、その樹木に気がついたのだが・・。でも、どうやら来年まで命長らえてくれるのか気にかかる枝の傷みの雰囲気のようだ。なんと可愛そうなことをしてくれた暴れ風に八つ当たりしたくなりそうだった・・。

     
 マルバアオダモ(モクセイ科トネリコ属)   5~15mにもなる落葉高木で容易に手に取れず 

 長岡京小沢渓谷源流のクリンソウ地だが、もうとっくに終焉となっていた。コロナのせいで、この地への訪問が遅れてしまった・・。トホホ

 
 クリンソウ地は人の気配まったく無し・・

 野草類の花はほとんどなく、珍しくミヤマナルコユリが終盤ではあったが、久しぶりの出合だった。そして、5月中旬に入れば樹木花がひきも切らなくなることだろう・・。沢山のゴマギの花をこれだけ見たのも珍しい。しっかりした樹木のゴマギなのに、写真も風に負けてしま程だった。もちろん、いつも揺れるツリバナも満開だったが、うす暗く、この風で気持ちよく撮れる訳はない・・。

         
 ミヤマナルコユリ 茎上部に稜あり    ツクバネウツギ 萼片5個揃い   ミツバウツギ 蕾長く開花は短いか
         
 ミヤコツツジが二種の間に咲き*   マクロ失敗のヤブデマリは離れて    山頂は15℃で見通しほとんど無し 

 * ミヤコツツジはヤマツツジとモチツツジの自然交雑種といわれます。今回は見事にそのヤマツツジとモチツツジの間に並んで咲いていました。京都では北山や西山でこのミヤコツツジは何度も見かけていますが、今回のように、三種のツツジが並んでいたのは初めてで、その見事さに見惚れてしまい、全体写真をすっかり撮影忘れする始末でした・・。(笑)

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