西山の花巡り ’21.08.11 晴のち曇

 ようやく東京オリンピックが終わった。それにしても、日本の活躍には多くの方々が感動を受けたようである。さて、オリンピックについてはエッセイでこちらからご覧いただくこととしよう。ところで、明日8/12から一週間にわたって天候が思わしくないというではないか。近年、これでもかとの異常気象の連続で、日本各地で大被害が発生しており、連日にわたるTV、新聞等の報道に心痛むばかりなのだが、被害に遭わないように最大限の備えで日々を暮らしたいものである。


 といいつつ、酷暑の中を西山界隈の花巡りとした。ところが、これまで伊吹山でしか見たことのないキセワタに出会えてしまった。これぞオリンピックの感動と同じくらい私にとってはうれしい一日となってくれたのだ。
 この花のRDBを調べると、京都では絶滅寸前種となっているようだ。それに、環境省カテゴリーですら絶滅危惧Ⅱ類(VU)の超希少種なのだ。どうりで長年にわたって見たことがなく、この場で花の名前を思い出すのに時間がかかる始末だった。(笑)

 
キセワタ(シソ科メハジキ属) 

 カワミドリも準絶滅危惧種で、西山では比較的目にすることは稀な種ではなかろうか・・?。ほとんど終盤だろう。

 
カワミドリ(シソ科カワミドリ属) 

 カリガネソウも珍しい花だが、こちらも準絶滅危惧種の扱いとなっている。でも群生しやすい花であろう・・。これから花のカリガネソウだ。

 
カリガネソウ(シソ科カリガネソウ属) 

 しかし、この花、ダイコンソウは名からして、雑草並みの扱いであり、どちらにでも咲く夏の花だ。

 
ダイコンソウ(バラ科ダコンソウ属) 

 池の周りや排水路の雑草の中にも生えるヌマトラノオの花はオカトラノオとは違い、花は垂れずにずっと上に伸びながら咲く花であることを知っていればすぐに分かろう・・。

 
ヌマトラノオ(サクラソウ科オカトラノオ属) 

 果実が目についた。シャシャンボの実はこの後、直径約5mmほどの実が9~10月に黒紫色に熟して白い粉をかぶってくれば、甘酸っぱくなってくる。同属のブルーベリーのように美味しいといわれる。なお、ツツジ科の仲間の中で美味しさ1~2を争うだろう・・と私は勝手に決めつけている。(笑)
 なお、ツツジ科の種には有毒の種もあるために注意が必要だ。よく知られるアセビは誰でも毒性の種として知られるが、低山にどこでも見られるネジキも有毒なのは余り知られていないようだ。

 そして、キンランの果実がまだ残っていた。そろそろ裂開して実が落花となるのだろう。あたりに生き残って新たな個体として開花を見られるのはいつ頃のことだろうか・・?。その茎と同じようにこちらも生あるのだろうか・・。おそらく無理からぬ話しだろう・・。(笑)

     
シャシャンボ(ツツジ科スノキ属) 果実    キンラン(バラ科キンラン属) 果実

ホームヘ

 





inserted by FC2 system