ポンポン山の花歩き ’21.9.16 曇り

 明日から台風14号が日本へ近かずき、続いて西日本へ上陸するようなために、またまた各地で被害発生の可能性がありそうだ。こちらはその前日だから秋の花巡としようと暢気な気まま暮らしである。お目当ての花はジャコウソウである。行ってみると運よくもう咲き初めとなってくれていた。

 ジャコウソウの花は長さ4~5cmで短い花序柄の先に1~3個ずつつき花柄は2~7mmと極短い。その花柄が3~4cmと長い花はタニジャコウソウと名が変わり、京都府下では絶滅寸前種となっており、府内の分布記録区域は公開されず、大事に守られているのだ。今回見られたジャコウソウは言ってみればそう希少種ではなさそうだが、咲かせる場所はほとんど限られているとみているのだが・・。

 
 ジャコウソウ(シソ科ジャコウソウ属)

 ツル性の多年草であるツルリンドウも早くも満開となっていた。なお、この花と↓トップ画像のカリガネソウは9/10に目にした花である。

 
ツルリンドウ(リンドウ科リンドウ属) 

 晩夏から初秋となっての花々も可愛らしく愛でることができた。

         
 カリガネソウは群生で長く咲き誇り   アキノノゲシは背が高く倒れやすい    オタカラコウは鹿害保護柵内で咲き 
         
 イヌショウマ花弁落ちシベが残り美し   暗紫色で独特の花ノダケも背高し     群落で賑やかに咲くツリフネソウ

 ↓左は春の葉が目立つも、夏の開花時にはほとんど目立たず、ハイカーにも無視されやすいモミジガサなのだが、こちらでは群生している。↓中のツチアケビの果実も、今年初めて保護柵が心ある方によって設置していただき、花は終ったのだが、その後の果実がいつまでも残ってくれ、楽しませていただけるのが誠に有難い。感謝です。

         
モミジガサの花は地味で気づきにくい    花も終わり今は果実が賑やかにできている     ツルアリドオシ実の頂に2花の後残り

 クスノキ科の仲間であるヤブニッケイの果実が次第に大きくなってきたようだ。この実は11月ころには黒紫色になって熟すことになるようだが、まだまだ先のことであり、それまでに野鳥たちについばまれてしまうことにならないよう願いたいものである。。

 
ヤブニッケイ(クスノキ科クスノキ属) 

 他にも見られた植物たち

       
ナナカマドの実も真っ赤になるのはまだ先     ヤブコウジの実も晩秋から冬に真っ赤になる  
       
キノコのツチグリの仲間かな・・     山頂は22度だったが、人影は少なかった  

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