ポンポン山の花歩き ’21.10.15 晴

 ジンジソウの観察に登った。しかし、やっぱりやや遅すぎたのは想定どおりだった。それにつけても、昨今の異常気象によってだろう・・、山野草の見ごろの開花期をバッチリと合わせることは容易ではないとつくづく思いながらの観察行だった。。

 
ジンジソウ(ユキノシタ科ユキノシタ属) 
     
上弁はスペード形で、黄班があり、花柱は2個ある。雄しべ10個で、下側花弁は長くこれが人に見え名の謂れのよう 

 今日も野菊は今が盛りの時期で咲き誇っており、まさにこの季節の花なのだ。でも野菊もいろいろな種があって各々の同定は容易ではなさそうだ。私は手帳に、その特徴を下記の解説から抜粋して持ち歩くようにしている。

1、シロヨメナは茎や葉に毛は少なく、葉には短い柄がある。ただ、上から花を見下ろしているとほとんど花の姿は同じだが、短い葉柄があっても茎や葉に毛が多いのはケシロヨメナと呼ばれ、シロヨメナの変種のようである。葉は長楕円状披針形で先は鋭くとがり、基部はくさび形でふちには大きな鋸歯がある。頭花は1.5~2cmとやや小さく、舌状花は白色で総苞は筒状である。これらの花は山地の木陰で湿り気の地を好んで咲くようだ。

2、イナカギクも白花で、茎や葉にビロード状の毛がある。葉は長楕円状披針形で、先はしだいに細くなってとがり、葉柄がやや茎を抱く。なお、葉の鋸歯はまばらである。両面の葉には白い短毛が密生する。頭花は直径約2cmで総苞は鐘形である。このイナカギクは日当たりのよい山地に咲く。

3、ノコンギクは淡紫色の花で、よく似た色のヨメナとの見分けは、冠毛が長いのがノコンギクなどのシオン属の仲間で、ごく短いのがヨメナ属であるのがポイントだ。このノコンギクは山野でもっともよく見られる野菊だろう。しかし、ヨメナの開花は近年減少気味で目にすることはあまりなさそうだ。

 
 シロヨメナ(キク科シオン属)
       
シロヨメナの総苞は筒形で茎等の毛は少ない       葉には鋭い鋸歯あり、短い葉柄がある

 草本類の果実は見かけにくいのか、ほとんど目にするのは少ない。ツチアケビはもう裂開して実が見えだしていたが、あまりにグロテスクのようで目をふさいでしまった。でも、ウバユリの果実は背が高く、果実は大きいので、すぐに目に入るのだ・・。

         
ツチアケビの果実も色変わりや裂開で、思わず目を背ける姿となっていた (笑)    ウバユリはこれから裂開して種を散布す

 木本類はさすがに果実がこれから完熟へと向かうのだろう・・。

         
テイカカズラは裂開し白い長毛で飛ぶ     ヤブニッケイは11月には黒紫色に熟だ   ヤブコウジはもうすぐ赤色に変わってくる
         
 ツルシキミは早く真っ赤で長く実が見る   ナナカマドの実も更に真っ赤に艶が出る     カマツカの果実も真っ赤になって野鳥を招く
         
 マルバアオダモ実は地味だが翼果で飛ぶ   イヌガヤ実は褐紫色で熟すも苦く食えない     リンボクは花を終え、若い実になったばかり

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