西山の花歩き ’21.10.19 晴

 今日は山地のカリガネソウ群生地へ続く道の草刈りに上ってきた。行ってみて、その群落地奥の林道が開発整備されたようで、花の終わったその地の一部までも工事用のブルドーザーの展開地に使われるためらしく、その群落に喰い込んでいたのには驚きであった。来年のカリガネソウの大群生地の景色が小さくなるだろう・・と残念なことだが、これとても何んともしがたい・・。

 それにしても、昨今の異常気象によるものだろうか、野に山に草花の出会いがなんと少なくなってしまったのだろうか・・。寂しいばかりの花歩きばかりだ。でも、ようやく咲き修めのコウヤボウキがどうにか残ってくれていたが・・。

 
コウヤボウキ(キク科コウヤボウキ属) 

 その足で、先月末に見かけた京の絶滅危惧種でもある『カラスノゴマ』の、その後の花や果実の状態を覗いてこようと足を伸ばしてみた。ところが、着いてびっくり、その株がどこに咲いてたのかさっぱり分からないほどの、きれいさっぱり草刈りがなされてしまっていた。田畑の野の道なればそれはやむを得ないことだろう・・。とこれまた気持ちをいれかえ、来年以降のその株の再現を待ち望むこととしようと、その地を後にした。

 
 オグラコウホネ(スイレン科コウホネ属
     
オグラコウホネは京都府では絶滅寸前種の希少種である。葉は水面より上部に出ず葉柄は見えず 

 アオツヅラフジの果実が紫色から黒色に変わって完熟期となっているが、この実はブドウに見間違えて口には決して入れてはならない。毒性植物なのだから・・。ツルアリドオシの果実が二個づつで、赤く目立って広がっている。それにツルリンドウも花が終わってしまい、若い実が成長し始めているようだ。

     
アオツヅラフジ(ツヅラフジ科アオツヅラフジ属) 
     
 ツルアリドオシ液果赤く熟し頂に2花の後が残    ツルリンドウの暗赤色の実が大きくなってくる

 ブドウの仲間でもあるノブドウ(ブドウ科ノフドウ属)と思われる。その原因はブドウの仲間に見られる枝の各節から出る巻きひげの出方が、各節すべてから出ることが大きな特徴である。そして、他のブドウ科ブドウ属は巻きひげが2節出て、次の1節には巻きひげが出ないという習性で異なるのだ。

         
 ノブドウの葉表   その葉裏は無毛である     その幼い果実は晩秋に色々な色に変わる
         
 センダンの果実、本来9月に褐色で熟す    カゴノキは高木で幹肌が鹿の子模様    コバノガマズミ艶ある真っ赤な実目立ち

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