ポンポン山のヒイラギ ’21.11.25 曇り

 ヒイラギの花は庭木や街路樹でしか目にはしないようだ。しかし、山野で以前その開花を見たことはあったのだが、毎年この樹を観察にやって来なかったことだからだろうが、久しぶりにこちらの個体で開花を見ようと何度か通って、ようやくその開花にこぎつけることができた。
 この種は雌雄異株であり、幸いに雄花ではなく両性花が咲いていたことから、来春にはネズミモチと同じような、小さな花の割には大きな楕円形の実ができるようなことから、忘れずに心したいものだ。
 そしてこの樹の葉を見ていると、樹によっては葉に棘のあるものとないものがあるのだ。どうやら、樹齢が古くなればその棘は次第に消えてしまい、葉を触っても棘が消えて痛くはなくなるらしいという習性がある。
 このような習性には、幹に棘々しいウコギ科のハリギリがある。こちらの樹木も古くなればその棘が消えて丸くなる木であることも知られている。

 
 ヒイラギ(モクセイ科モクセイ属) 両性花
 
高さ4~5mで葉の縁に棘はまだ少なめに付いていた 

 西日本に多い大木のタマミズキだが、小さな花時には目立たないのだが、晩秋から正月明けころには、↓このように派手に真っ赤な実の色となり、さらにこの後落葉で葉はすべて無くなって、丸い3mmほどの球形の果実がびっしり残り、枯れ野の山肌ではとりわけ目立つ存在の樹種となるのだ。

 
タマミズキ(モチノキ科モチノキ属) しばらくで落葉し実だけ残り目につきやすい
     
山歩きの中で遠目に見ると、あたかも赤い花が咲いてるのかと見まがうこと多し 

 秋のナナカマドも果実が色鮮やかで実に見事な景色を楽しませてくれる。

 
ナナカマド(バラ科ナナカマド属) 

 ヤマモミジが真っ赤に紅葉だった。周囲はほとんど黄葉だったために、とりわけこのヤマモミジが見事な紅葉ぶりを見せてくれた。

 
 ヤマモミジ(ムクロジ科カエデ属)
 

 他の果実類がいろいろ楽しめた。

         
クロソヨゴの名は幹肌が黒っぽいから    ヤブコウジは赤い果実で目出度い樹    ヤブニッケイは11月下ころ紫黒色で熟す 
         
モチノキ科の実は黒色でイヌツゲ、他は赤    テイカカズラの実は裂開で種髪が見れるが    天気すぐれず昼前でも山頂の人多くない 

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