西山の花歩き 23.10.28 晴れ

 今年の5月中旬に見つけたナルコユリでしたが、完熟のような姿で待ってて見せてくれました。感激です~。来春にはさらに株数を増やして賑やかな数の花々が楽しめることでしょう・・。バンザ~イ

 
ナルコユリ(キジカクシ科アマドコロ属) 

 よく似たアマドコロとの違いはこちらからご覧ください。

     


 コウウヤボウキが咲きだしました。果実はそう果のようです。冬場の2月ころに見られるようですから、忘れないように観察したいものです。ところで、このコウヤボウキがキク科であると初めて聞きました。どうやら木本類でのキク科は沖縄方面ではありそうですが、本州では珍しい位置づけのようですね。びっくりです・・。

 
コウヤボウキ(キク科コウヤボウキ属) 


 ウバユリが鹿にも食べられずに、ポツネンと寒くなった薄暗い樹林内で震えているようでした。アケビの実には昨夜の雨のしずくが写っていました。

         
 樹林内の暗い地でウバユリがポツン    いつもの路で初めてのアケビが   向こう向きで背中のみ撮るも・・ 


 西山では以前には、この落葉高木であるタマミズキの樹木が数えきれない程生えていました。ところが、近年では年数の経た個体から次第に開花しなく、いえ、できなくなってくるのでしょうか・・。理由は判然とはしないのですが、この木は成長が早く、高さは10m以上に早くなるようです。

 しかし、その開花は6月ころですが、花時は望遠鏡でも使わないかぎり、まったく目にすることすらできません。果実が10~11月に赤く熟しだすと、すぐに目立ちだしたタマミズキを見つけることができます。
 ところが近年ではその個体が極端に減少気味となっているようにわたし的には感じています。近いエリヤ内に沢山あったものが、現在二株のみしか見られません。それも一株は昨年は咲かなかったのですが、今年はなんとか咲いたようです。このように個体ごとに年々開花の回数が減少していくようです。

 日本ではモチノキ属一属だけのモチノキ科ですが、それがまた悪いことに雌雄別株であります。とりわけこのモチノキ科グループは雌株は多くて、雄株が少ない分布のようです。
 ちなみに西山でも雄株は一株しか確認できていません。ひょっとして、この数少ない雄株自体に原因があるのかも知れません。去年も気になり、一株だけの雄株を見に立ち寄って確認してみました。素人ですから角たる原因はつかめませんでしたが、初夏でしたが、葉がまばらにしかついていなかったような記憶があります。今年もその様子を見に出かけて見るつもり・・。心配です。シュン

 
タマミズキ(モチノキ科モチノキ属) 
     
 花も実も2~3mmと極小で花時は目立たず、実はびっしりで遠目にも目を引く樹木なり~  


 カマツカの和名は鎌柄で、材質が強硬であり大変丈夫で折れにくく、鎌の柄に使われたことからの謂れであります。また、別名の『ウシコロシ』はこの木の枝で牛の鼻輪を作ったことからの名のようです。

 
 カマツカ(バラ科カマツカ属) 実の頭が尖るのは萼片跡
         
果柄に褐色のイボ状の皮目が多く先端に萼片    葉の先端は短く突き出し、縁は細かな鋸歯     遠景でびっしり赤い実がつき


 木本類のいろいろです・・

         
コバノガマズミ葉柄基部托葉が特徴    ヤブコウジ花も実も5mmほど    花も実も葉影好みのサネカズラ 
         
ヤブムラサキは多毛なのが特徴     ゴンズイ3個の実が裂開する    クロバイ実は狭卵形で黒熟
    ←はサカキ科サカキ属
で→クスノキ科クスノキ属
と両者は同科ではないが
完熟色は偶然同じよう 
   
サカキの実は液果、黒紫色に熟す        ヤブニッケイも液果で黒紫色に熟す 

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