ポンポン山のヤマシャクヤク ’21.4.21 晴

 異常気象の本日には京都では27℃となったらしい。ポンポン山では10時前にもう23℃となっていた。このような状態であることからヤマシャクヤクが日差しよい地では満開となっているではないか。もちろん、まだまだ蕾状態は多い。この種は鹿の忌避植物ではあり、ところによっては殖えている地もあるらしいが、北山とは異なり西山ではトリカブトすら食べかねない鹿がいるほどであることから、安閑とはしてられない。

 
ヤマシャクヤク(ボタン科ボタン属) 

 本日は夏日とのことで、日差しもきつく植物たちのか弱き花びらは、容赦なく傷みつけられているようで可哀想な日でもあった。イチリンソウやヤマブキソウなど大群生の花たちも痛々しい思いでもあったのだ。でも、咲き初めのラショウモンカズラはイキイキとした感じを思わせる花姿が元気よい~

         
イチリンソウはしばらく咲き誇ろう・・    ヤマブキソウも群生で見事なり~    年々殖えてるかラショウモンカズラ 

 ポンポン山の山頂でも暑かったが、ウワミズザクラはもう若い実に姿を変えている。でもカナクギノキはまだなんとか花姿で頑張っていたが、クロモジはもう終わったも同然だった。先の台風で幹を大きく痛めつけられたカマツカは以前の見事な花は期待はできそうにないのが残念だ。

 そうはいっても、毎日登山の人たちによるお世話の賜物で、近年より2~30株からのササユリが見事に、こちらの山頂で咲き誇ってくれるのが、多くのポンポン山ファンのハイカーに喜ばれ、感謝感謝でもある。もう二ケ月もしないでササユリが満開となろう・・。待ちどうしい!

         
もう若い実のウワミズザクラ     終盤花、カナクギノキ    10時前のポンポン山は静か

 帰りの道すがらいつものリンボク(バラ科サクラ属)の果実姿である。この種は桜の中にあっては珍しい常緑種だが、昨年から大木となってた個体を初めて果実も葉も楽しませてもらっている。ところが今回は果実の熟すのは開花(9~10月)の翌年5~6月といわれ、そろそろその結果が近づいてくるので楽しみだ。さらに、桜の仲間は本来は落葉樹なのだが、リンボクは常緑樹である。その新葉の展開姿も今年で二度目であり、その景色もおもしろい。その姿は20年4/29の最下段の画像でご覧頂きたい。

 
赤っぽいリンボクの新葉と色づく果実 

 ところで、登る道中にて、白い花が目についた。「おっ、オトメスミレだ!。」と、安易に白いスミレならとこの名をと喜び勇んで帰宅して確認すると、なんと、スミレの同定のイロハはまず葉から・・とのことをすっかり忘れていたのを思いだした。(笑)

 相当以前に、わたしは箱根の金時山へ、「富士展望の山歩き」で、何度もお客さんを案内して登ったその時の登山口が乙女峠だったのだが、牧野富太郎がこの峠で発見したところからのオトメスミレだった思い出のスミレである。

 ところが、何のことはない、葉の姿を見ればタチツボスミレの葉ではない。オトメスミレはタチツボスミレの白花品で、唇弁の距に紫色が残っているものをいうのであった。そして、距も含めて完全に白色のタチツボスミレはシロバナタチツボスミレと名がついた。では今回の代物は何というスミレか・・。

 最初に戻って葉姿を見ればシハイスミレの葉だろうか。ならば単にシロバナシハイスミレとなろう・・。ただし、「日本のスミレ」図鑑によれば、シハイスミレの白花品にあっては距に紫色が残る残らないの点までは展開されてはいないようだ。↓画像ピンボケご免、ペコリ

 
シロバナシハイスミレ 

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