青空の花歩き ’21.5.23 晴

 今年の梅雨入りは記録的に早かった。関西圏は5/16だったのだが、かといっても梅雨明けは早くはならないと報じられているのだから堪らない。そんな中だが、梅雨の晴れ間となりそうだとのことで、ツチアケビがひょっとして顔を出してくれないだろうか・・。それにバイカウツギが咲いていてくれないかと西山山麓を歩き回って見た。

 やりましたね、五割の成功率だった。バイカウツギにはもう少し間を要するようだったが、ツチアケビは例年よりいち早く5月下旬というのに、5株も見せてくれていたのだった。最も、標高の高い地のもう一つのツチアケビは、今年はどうやら前年までの鹿被害による原因だろうか、お休みの状態となっていたのは残念だった。最も、花芽を伸ばしたとしても、30cmほどと成長しだすと、またまた鹿の眼にとまって、たちまち食害となってしまうのだから居た堪れない。

 この5株のツチアケビが今年こそ、秋にはバナナ形の奇妙な果実が多数できるのを他の地で見ているのだが、この地ではそれまでにハイカーが手で触ったり、はたまた鹿が喰いちぎったりするのだろうか・・。美しく完熟したものは覚えがないので、今年こそ期待して足しげく身を運びたいものである。なお、昨年の花時はこちらから見れます。 

 
ツチアケビ(ラン科ツチアケビ属) 

 常緑つる性であるツルマサキの開花から晩秋のころに派手に裂開する果実の状態をこちらでは眼にしていない。今年こそその願いを成就したいものだが、今回は蕾状態であった。この花は4数性で直径4~5mmと極小さく、花も黄緑色と地味であり、どうやら開花期間も極短そうなことから、ここ数年見逃してばかりなのだ。何とか今年こそ開花と熟すと派手な果実も眼にしたいと決めている・・?。

         
    ツルマサキ(ニシキギ科ニシキギ属)     

 もう、山野草類もそう多くはなさそうだ。

         
 葉が茎の下に集まるホナガタツナミソウ   トチバニンジンの小群生は珍しい    毒性のホウチャクソウでも鹿の喰い跡あり 

 青空をバックにセンダンが強風に揺れていた。10mほどと高木になるが、広いところにあれば枝が傘状に広げるために、薄紫色に見える花はびっしりとつき、花期には人目につきやすいだろう・・。当地では街路樹としては利用されていないようで、鳥が運んだのだろうか。山麓あたりでちらほら見られる。

 
 センダン(センダン科センダン属)

 木本類は今が盛りだろう。開花や若い果実やもう早くに完熟している果実等、それぞれ様ざまな状態が幅広い・・。

         
 花が終盤のカマツカ    コアジサイは咲き初めだろう    スイカズラは満開時だ
         
葉裏無毛のヒメウツギ満開     葉先が丸いイボタノキ    満開でも萼だけ開くナワシロイチゴ
         
満開時を今年も見逃したナナカマド   シロダモは花実共晩秋同時に見られ    普通6月に赤く甘く熟すウグイスカグラ 

 ホームヘ

inserted by FC2 system