ポンポン山のケアクシバとツチアケビ ’20.6.27 曇のち晴

 今回は山稜で咲くツチアケビの開花状況を覗いてこようと登ってきたのだが、残念ながら鹿に蕾状態部分をすべて食べられてしまってたようで、高さ16cmの茎のみの残害しか残ってなく、最悪の結果となってしまった。それにつけても17~18年(19年は芽出しせず)と同じ結果であり、ここ数年はこちらでの満開状態が見られていないのだ。何とも言葉はでない。シクシク

 心入れ替え、他の花々を見たいと徘徊することにした。最初はケアクシバの可愛いくカールするこの姿を見つけて、ツチアケビの悲しみを忘れることにしよう。それにつけてもケアクシバはいつ見ても色あいといい、その姿や形がユニークで、素敵な面白い花と思える。

 
ケアクシバ(ツツジ科スノキ属) 

 いろいろ歩き回ってみるも、この時季ともなれば野草類はもちろん、木本類においても開花は一段落となって少な目だ。やっぱり、山麓草原のツチアケビが気になり、足を伸ばそう。お蔭様でこちらは人の姿もやや多めのためだろうか、鹿の食害にも遭わずに元気に成長し、一番伸びているのは65cmにもなってきていた。花はまだ少な目ではあるも次第に開花が増えてきそうだった。この後は名の謂れともなったアケビのような果実がいっぱいぶら下がる姿を目にしたいものである。

 
ツチアケビ(ラン科ツチアケビ属) 

 樹木花等は少なくなってきたよう・・。

     
 ナツツバキが咲いてきた*  ムラサキシキブも咲きだしてる  イソノキの花は大きくは開かない
     
 ヒノキバヤドリギの花小さく目立たず モミジガサは花より葉が目立って美   

 * ナツツバキの花期は6月~7月初旬、花の大きさは直径5cmほどで、仲間であるヒメシャラやヒコサンヒメシャラの内で一番大きく咲いてくれる。花びらは5枚で白く、雄しべの花糸が黄色い。この花は朝に開花し、夕方には落花する一日花で、まさに花の命は短くて・・だ。。

 そして、果実類が次第に多くなりそう・・。もちろん、ほとんどが若い実でありそれぞれ秋に向かって完熟時にはその色あいはそれぞれ変わってくる。

         
 ナナカマド 9~10月に赤く熟す    コバノガマズミ9~11月暗赤色に熟す    ウスノキ実は最初より赤7~9月熟す
         
 ニガイチゴ6月末には赤く熟す    ツルマサキ蕾 10~11月に熟す*    ヤブデマリ 秋には黒紫色に熟す
         
 コクサギ 秋に淡褐色で熟す   ゴマギ 秋10月には赤から黒く熟す    ホウチャクソウ8~10月に黒く熟す

* 山中にあるツルマサキはこれまでから「何故か開花時は見ずに、ツボミばかりしか見ていないように思う」と書いていた。しかし、ツルマサキや単なるマサキの花期は図鑑でも6~7月とある。はたして今回見たものは蕾なのか果実なのかどちらだろうか・・?。(今年は街路樹のマサキが満開なのを6/17に撮っているのだが・・)とすれば今回見たものは多分蕾ではなかろうか・・?。

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