秋彩のポンポン山 ’21.11.19 晴のち曇

 ポンポン山の紅葉は稜線上部あたりはほとんど終わっているようで、下部の位置まで向ってきていた。気持ち的にはコロナ禍のなかが長く続いていたために、今年の秋心は晴れない感じで、秋景色を楽しみながらのピクニック気分とはならなかった・・。

 
 コハウチワカエデ(ムクロジ科カエデ属)
     
葉身は長さ6~8cm幅5~10cmほぼ円形で、葉柄3~7cm 掌状に7~11裂し、切れ込みは深くない  

 秋の実はそれなりに色づいて映えていたが・・。

 
ナナカマド(バラ科ナナカマド属) 


 
 ウラジロノキ(バラ科アズキナシ属)

 マサキ(11/16のページ一番下)は街路樹でしっかりと裂開した果実が多く見られる。しかし、山の谷あいで杉の木に絡みつくツルマサキの様子を確認したのだが、この個体には果実のついたのを目にしたことはない。
 以前には6月上旬に花の蕾らしき状態は目にしたことはあるにしても、相当の年数を経ているために老木となっており、もう果実をつける元気がないのだろう・・。残念だがこの個体の観察はエンドとせざるを得ないのが悲しい・・。

         
    ツルマサキ(ニシキギ科ニシキギ属)     

 高さ10mほどになる落葉高木のタマミズキは6月上旬ころの開花時はあまりに小さすぎて目立たない。しかし、晩秋のころになればすっかり落葉して、真っ赤な3mmほどの球形の果実だが、山の中で遠目にもしっかり目に入って、「あの赤い花は何~?」とハイカーの声となるのだ。↓画像も距離ありすぎてボケボケだ・・(笑)

 
 タマミズキ(モチノキ科モチノキ属)

 樹木の花の最後となるだろうヒイラギの開花が近づいてきたようだ。今回は小さな白いツボミが目についた。一週間もしないで咲いてくれるのだろうか・・。 

     
 テイカカズラの種髪はいつころか*1    7個ついてたヤブニッケイは残り1個のみに
     
モチノキ科唯一黒実のイヌツゲ、他は赤*2     イヌガヤの実は翌秋紅紫色に熟す
     
ヤブコウジ の赤い実は昨今減少気味    ツチアケビの実もそろそろジエンドか
 
 時間的に山頂での人も少ない

*1 テイカカズラが弾けると中から白い絹糸のような実をつけた美しい種髪が見られる。しかし、よく似るタンポポなどの綿毛は冠毛といい、その冠毛は萼が変形したものである。だが、テイカカズラやガガイモは冠毛ではなく種髪(しゅはつ)といわれ、種から生えたものであり種の一部であるのだ。

*2 イヌツゲはモチノキ科モチノキ属だ。ただし本ツゲはツゲ科ツゲ属で別科であり果実も黒く熟す。

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