東山に咲く花 23.10.29 曇り

 秋のこの時季には東山の花としてつとに名だたるキクタニギクなのですが、昨年はコロナ禍で出かけられなかったのですが、やや早すぎないだろうかとの読みはあったのですが、ようやくにして見て来よう、とのことでした。

 ところが、現地へ近ずくにつれて大雑草の繁茂となっており、キクタニギクの花などいくら探せども見つかりません。もともと咲いてた場所自体も完全に景色が変わって雑草だらけになってしまっている始末でした。
 そのようなことから泣くに泣けない気持ちを変えて、そうだ、あのキチジョウソウも咲きだしていないだろうか・・と向かったのでしたが、なんと、これまた時期尚早のようで、一株たりとも蕾すら姿もなかったのでした。こちらは完全に早すぎたために再訪すればよいのですが、肝心のキクタニギクはどうなるのだろうか・・と泣くに泣けない状態でした。

 やむなく、シロバイやクロバイのハイノキ科たちを見ながら歩き回りまわったのでした・・。シュン 

 ↓画像にある果実は昨年(ちなみにコロナ禍最終年の2022年は東山には一度も登ってなくて、当然シロバイの開花状況は確認はできていませんでした。)の8月末ころに咲いたハズの花の果実でしょう。
 なお、今年の夏に咲いた花の実は、これから幼果の姿が見られるようになります。ちなみに今年の8月31日は東山に、そのシロバイの開花を見に登りましたが、当日は花はもちろん、蕾の姿すら全くなく、どうやら裏年のようだと、判断していました。
 でも、今年のように世界中が狂ったような地球温暖化の中、猛暑日の連続でしたから、植物の世界も大幅な狂いが生じている可能性が高いでしょう・・。したがって、今年の8月31日以降にシロバイが、開花時期を迎えていた可能性も0ではないかも知れません。来年の8月31日は確実にこの目で、シロバイの開花状況を調べることをお約束いたします。(笑)

 
 シロバイ(ハイノキ科ハイノキ属)

 ちなみに、来年の果実の幼果の姿は↓左画像の左側あたりの茶色い小さな実が、これから幼果としてハッキリと目にできることでしょう・・。しかし、この10/29現在では開花は皆無であったのですから、↓画像のような来夏の果実となる現在の幼果姿が極少ししか見られなかったのは比例しており、来夏の開花時にも↓画像のように果実はびっしりとはついていないことになります。このあたりの様子も観察したいものです。

 実は9年前にそのあたりの疑問が湧き、そちらのようなページで説明していました。調べますと、2年にわたり、シロバイの開花と果実について東山でおっかけ観察をしていましたので、こちらからご覧ください。、

     
左に今夏に咲いた後にできかける若い実    こちらの枝には若い実の姿は無さそう 

  結局、本日のシロバイの何十株も見たのですが、開花状態は私の目では一輪たりとも花は見なかったと思います。これで、今後11月以降、毎年月末あたりに最低一度は登って、特定のシロバイを決めた上で、蕾・花・幼果・成果・熟果等その様子を確認してみようと思います。。。さぁ、できるかナ~



 続いて、同じハイノキ科である『クロバイ』ですが、東山での分布はシロバイほど多くは咲かいようです。しかし、西山では、タンナサワフタギとクロバイが咲き、シロバイは発見されていません。

 残念ながら西山ではシロバイはなく、クロバイがその代わりに数多く花を見せています。こちら西山での開花時期は近年では概ね4月中旬以降に咲きます。ちなみに本年の西山のクロバイの開花はこちらです。
 ところが、私は東山のクロバイの開花時期には登ったことはないため、来季からはシロ・クロ両方の開花を観察してみるつもりに心しました。(笑)

 
クロバイ(ハイノキ科ハイノキ属) 


 目につきました果実等です・・。

     
シロダモは赤い実が見えないので雄株でしょうが、花はまだ蕾でした・・* 
     
ニシキギ科の本家、翼あるニシキギ    トキワサンザシも色づき・・ 

 * シロダモの葉裏が白っぽいので、その名前がついたといわれます。ちなみにシロダモも雌雄同種ですが、この時季であれば雌株なら赤い果実が見られますが、今回は探せど、果実姿は見えませんでしたので、こちらの株は雄株だと同定いたしました。
 シロダモの雌株は雄株に比べて個体数が、バラ科のカナクギノキと同じように雌株が少なそうにと、私的には思っていますがいかがでしょう・・。

ホーム






inserted by FC2 system