ポンポン山の花巡り 23.11.16 曇り

 野草類の開花もいよいよ残り花すら、極めて数少なくなってきているようです。そのジンジソウも果実化寸前の様子のようです。個体数も限られており、淋しいかぎりの種のため、一層の見守りが必要のようです・・。また来年お会いしましょう~

 
ジンジソウ(ユキノシタ科ユキノシタ属) 

 ツル性の多年草でもあるシオデは雌雄異株であります。これまで西山でのシオデは雄花しか見ていませんでした。この種の雌株もようやく発見にいたりました。これまで雄花しか目にできなかったのですが、これでようやく果実まで会えましたので感激のシオデとなりました。

 ところが、これまで咲いていた近場の雄株が、心無い誰かの草刈りの手か、やみくもにツルをちょん切ったのか、によって姿を消してしまったのです。その雄花も最近見られていません。しからば、やや距離のある標高地まで出かけることとなりそうです。やっぱり来季もこのシオデで、我が身もふり回りされそうです・・。ヤレヤレ

 
 シオデ(サルトリイバラ科サルトリイバラ属)

 草本類の果実たちです・・

     
 センニンソウの果実もこれから   ヤマホロシは来季ももっと咲いてネ 
     
 クコの実が初顔なり、これから成長   ウバユリもこれから播種か 

 街路樹の植栽物では情緒も感じられませんが、稜線の山野に自生していたヒイラギが満開で咲きだしてくれました。これまでから気にしていましたが、これほど沢山の花をつけていたヒイラギは初めてで、大喜びでした。

 ヒイラギの開花期は11~12月の寒い時期です。そうです。漢字も柊ですね。寒々とした頃の山中で、白い小花が集まって咲いているのを見ていますと、何だか心の中まで冴え冴えとしてきて、震えてきそうです。
 そうそう、私は以前に京青の森近くで、このヒイライギとよく似た棘ある葉をつける『ヒイラギナンテン』を見つけたことがあります。その後その個体を観察しまして、春には黄色い可愛らしい花も咲かせてくれました。ところが、この刺々しい葉がいっぱいあるのに、鹿がその葉を食べつくしてしまって、絶滅させられた憎い経験があります。鹿の食害には心痛むばかりであります・・。

 ところで、ヒイラギの果実でしたが、翌年の初夏の5月ころには黒に近い、紫色の果実を7月頃に実らせると図鑑にはあるのですが、私は夏にこの果実を確認ができていません。来年の夏には紫色の果実を見つけたいものです。調べますと雌雄異株のようですから、雄花ではなく両性花を探す必要がありそうです。でも、今回の個体はどうやら両性花のようですから果実はつくハズですよね。来夏を忘れなように手帳に書き込もう!(笑)

 ちなみに、以前21年11/25にも、同じ個体の画像を撮っていたことを思い出しましたので、こちらからご覧ください。

 
ヒイラギ(モクセイ科モクセイ属) 両性花 

 さて、次の画像はウラジロノキの果実です。この樹は普通に見られるのですが、高さ10~15mになる落葉高木です。しかし、この種は5mほどになっても日当たりの悪い場所のウラジロノキは、普通花も咲きません。

 ところが今回の個体は3~4mほどとそう高くはないのですが、東南向きの極めて日当たり良い個所へひこばえのような状態で立っており、赤いアズキナシのような実を沢山つけていました。その根拠ですが、今回葉はすべて落ちてしまっていましたが、前回見た10/19に撮った時には、葉裏が写っていますのでこちらからご覧願えます。

 
 ウラジロノキ(バラ科アズキナシ属)

 木本類の果実等についてご覧ください。

         
 ナナカマドもほとんど葉落ち    カマツカは実の頭に萼跡    シロダモの花は終わってた残念
         
 ミヤマガマズミ実が密につき   ウメモドキはまだ葉が多数残り     常緑樹のツルシキミの実
         
 常緑のヤブコウジはサクラソウ科    カナクギノキの実は落ち、冬芽が   モチノキ科唯一黒実のイヌツゲ 
         
 タンナサワフタギ実は黒藍色   アオツヅラフジ琥珀の黒色、有毒    リョウブの丘より愛宕山 

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