ノアズキ
 
ちなみに花の大きさはどちらも
1.5~1.8cmと変わらない
戻る
ヤブツルアズキ=竜骨弁の上半分が翼弁で隠れている
前へ 次へ
   ノアズキ=竜骨弁上部が翼弁で隠れない

 ヤブツルアズキとノアズキの花は見た目はほとんど変わらない蝶形花だ。しかし、ジッと中心部分の竜骨弁上部あたりをしっかり見ればその違いが分かるハズだ。まず、両方の大きな花弁は旗弁といい、両者とも左側が大きく右側がやや小さいのは変わりない。

 しかし、真ん中下からくるりと曲がって上に伸びる竜骨弁、それに左側の翼弁も一緒に上に伸び上がる。そして、竜骨弁の上半分くらいの弁を隠すように取り巻くのが翼弁であるのだ。この部分がノアズキとの違いの部分である。それはノアズキの翼弁が上部の竜骨弁を取り巻かないで上に向かって広がるだけなのだ。従って、竜骨弁そのものが、上までしっかり見えるか見えないかの状態が相違点となるのだ。

 なお、小豆はこのヤブツルアズキを改良したものといわれ、日本では古代から栽培されているらしい。また日本では吉事や祭事に昔から用いたと手持ちの図鑑でも表記があるのだ。

inserted by FC2 system