ポンポン山の花歩き ’21.6.11 曇りのち晴

 明日から天候は下りのようだ。取あえず西山へ入ろう・・。お目当ては前回見かけたサイハイランなのだが、前回の花の様子から満開前だったのか、満開の峠を越していたのか不安だったのだ。案の定よくない方になってしまってた。もう花茎は低くくなってしまったのか、鹿柵外からのために詳しくは様子も分からない。花姿さえ一株も見られなかった。

 ところが、他の離れた鹿柵内で何やら黄色い花らしきものが目に入った。寄っていくとそこには群落でキツリフネが風に揺れて並んでいるではないか。これだけの数のキツリフネをこちらで見た覚えはないが、この時季には足を踏み入れてなかったのだろうか・・?。いすれにしても、やや遅めのようだったが、これもまた良しとしよう・・。

 
キツリフネ(ツリフネソウ科ツリフネソウ属) 距の先は巻き込まない 

 ツチアケビは西山ではそう珍しくはなさそうだ。しかし、近年では鹿の食害で昔に比べるとそう容易には目にはできなくなってしまっている。実は麓のほうにもそのツチアケビは咲くのだが、これまでから最後の果実まで辿り着くのも難しそうな状態から、心あるハイカーの方がその地をガッチリと鹿除け柵でガードしていただいたようだ。今年からは最後のバナナ形の面白い果実まで傷のない状態で見られることとなりそうで、実に久しぶりであり、晩夏の楽しみを期待したい・・。

 ところで、こちらは山麓ではなく、自然のままの山中でこれまでから芽出ししては鹿に食べられの繰り返しとなっている地へ再度確認に向ってみたのだ。さすがに標高の低い山麓では花茎も高くなっているだろうが、こちらはまだ25cmでツボミは固かった。さて、この後こちらの3個体は開花まで鹿の食害は大丈夫だろうか・・。イヤ、やっぱりこれまでの年と同じことの繰り返しだろうか。予想はやっぱり喰いちぎられることとなろう。こんな情けないことを考えながら、この地を後にするのが居た堪れない山歩きだった。泣き

 
できれば自然のままの状態でのツチアケビを愛したい! 

 今年の異常気象のせいだろう。ササユリがきれいに咲き誇ってくれていた。もちろんその地はオープンにはできないが・・。この花こそ、心無い人の手に遭いやすい花はなかろう・・。こちらはこの西山でも今年も5株が人の盗掘や鹿の喰いちぎった後などを目にしている悲しい花なのだ。

 
なんと可愛らしい花なのだろうか・・ 

 シロダモはよく知られる樹木のように思うが、今回の咲き初めの花はヤブニッケイ(クスノキ科クスノキ属)だった。実のところ、この木は前から目につけていたヤブニッケイで、周囲の雑木に負けて毎年1、2輪しか花が咲いてくれない状態が長かった。思い切ってこの春ころより、周りの邪魔物を剪定することで、しっかり日差しが良くなり、今年からはこのような状態の枝先が数多くついてくれたので楽しみとなっているのだ。

 
クスノキの仲間のヤブニッケイ 

 ↓左画像はとりあえずトチバニンジンとしておきたい。もっとも若い実ができてくれば、しばらくで緑色でも黒色がついてきた時は名前が分かるのだ。それならソウシシヨウニンジンとなる。↓右は和名が接骨木といわれるニワトコ(レンプクソウ科ニワトコ属)の赤い果実がこの時季よく目につく。

         
まだまだツボミ状態でトチバニンジンでは・・?    こちらは歴然としているニワトコで、昔は薬草に    山頂に人影少なし 

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