ポンポン山の花歩き ’21.7..6 曇り

 この時季には、京都では観光で豪勢な庭木のナツツバキは普通に見られるのだが、山歩きでは高木すぎて歩くオンリーのハイカーの目には入らない花ではなかろうか。西山では随所にこのナツツバキが咲き誇り、花好きハイカーなら毎年目にする花なのだ。

 今年は上手く梅雨の中休みに一日花ともいわれるこの花、ナツツバキの満開に出会え、なんとも嬉しい花歩きとすることができた。もっとも明日からまたまた雨降りが長く続くような予報が聞こえ、コロナ禍の中でもあって、山歩きの楽しみが長く奪われているのが寂しい限りだが・・。

 
 ナツツバキ(ツバキ科ナツツバキ属)
     
     
     


 次は梅雨のころの花でもあるラン科の花たちのひとつのツチアケビだが、やっと高さ30cmにまで成長して誇らしげに咲きかけてくれていた。このツチアケビも以前には、どの山でも目にした覚えが残っているのだが、西山でも昨今では鹿の食害がひどくなってしまい、目にすることは容易ではなくなってきている。

 京都でも、近年未熟な植物体や開花した花が鹿の食害で、結果として種子ができなくなり、個体の更新が難しいとのRDB選定理由で、京都府では 『準絶滅危惧種』 とされている始末である。

 今回のこちらの個体も、この後も鹿の食害が心配なのだが、なんとか足しげく通って見守り、開花状態を拝み、あわよくばアケビにも似て、ウインナーソーセージのような果実姿の時季まで、成長したツチアケビを目にすることができれば嬉しいのだが・・と祈るような気持ちで、足を運んでいるのである。         

 
ツチアケビ(ラン科ツチアケビ属) 

 シオデは日本全国に分布するツル性の草本で雌雄異株である。葉柄の基部に托葉の変形した、一対の巻きひげがありこれで絡みつくのだ。雄花の花被片は長さ4~5mmの披針形で、葯は線形で鉤型に曲がる。
 ただ、この地では雄花しか見てなく、雌花は見られないのが残念だが、近辺のどっかに咲いているのではと、これまでからずっと探してはいるのだが、今だにみつかってはいない・・。今回はその代わりにこれでもか・・と、度アップの雄花をご覧いただこう・・。(笑)

シオデ(サルトリイバラ科サルトリイバラ属) 

 その他に目にした果実たち

         
前年の台風倒木、マルバアオダモの実     ゴンズイの果実は派手で目立つ   トチバニンジンで間違いなさそう
         
唐辛子ではなく、タカノツメの幼果     カマツカの果実もこれから成長す    27℃の山頂は貸し切りだった

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