比叡山の花巡り ’21.10.5 晴のち曇

 花友さんから、今年の比叡は花は不作のよう・・と、メールが入った。え~、そんなことがあるの・・?と、いつ出かけても植生豊かな比叡山と思っていたので、じゃー行ってみようとなったのだ。結果は虚しくその友の話は事実だった。

 これまでの群生のツルニンジンは全く姿なく、信じられない!と、ビックリポンだ。オタカラコウ、ミカエリソウ等の花の時期ではもう遅いと思い乍ら、そうはいっても残花はあろう・・との心は、無残にも期待外れとなった。おまけに樹木の果実目的でもあった、マツブサにウリノキの実ですら全くその姿も全敗の始末には悲しき一日となった。

 しからば、残花でもとの花散歩としよう。すると、晩夏より初秋に渡って鮮やかなオレンジがかる朱色の花を咲かすフシグロセンノウが一輪のみの残花で、目に飛び込んできたのだ。アルプス方面へ向かえば、登山口近くでこの花に出会えたのが懐かしい。5弁の花で、5~6cmと大きな花を広げて、その時その山々への登山を歓迎してくれた思い出の花なのだ。

 
フシグロセンノウ(ナデシコ科センノウ属) 

 続いてこれまた残花が二輪咲きで寂しそうに残っていた。リンドウの仲間でもあるアケボノソウが草叢でポツンと、夜明けの空に星々を見ているような気持ちにさせてくれる花なのだ。

 
 アケボノソウ(リンドウ科センブリ属)

 ようやく何とか探し出して見つけたこの一株のミカエリソウの残花だ。調べると一昨年では10/15でも残花は多くあったと書いているのだが・・

 
ミカエリソウ(シソ科テンニンソウ属) 

 以下木本類の果実を中心に歩いた。最初はツノハシバミの果実ではなく、来春のための雄花序だ。この種の開花時期は早春の3月ころだから、もう来春開花予定の花芽ができていたのだ。ところがこの樹木の果実も、今頃には姿を見せてくれるはずなのに、どうしたことか面白い姿をしているハズの実がひとつも見られなかったのが残念だった。

 
 ツノハシバミ(カバノキ科ハシバミ属)

 さすがに樹木でも花は、ノリウツギの花が終わったばかりで、咲いてたのはこのホツツジしか出会えなかった。もちろんこれも残花だ。

 
 ホツツジ(ツツジ科ホツツジ属)

 さて、最後は木本類の果実たちだ。最初は面白い名前のオトコヨウズミではなくて、オトコヨウゾメだ。(笑)

     
オトコヨウゾメ(レンプクソウ科ガマズミ属)    落葉低木だが果実は多くつく 

 アケビの果実が大きく成長していたが、裂開はまだ先のよう・・

 
 アケビ(アケビ科アケビ属)

 今回初めて見つけたムクノキの果実模様、緑色の実はまだ若いが、紫黒色でしわがれている実が完熟したものであろう・・。

 
ムクノキ(アサ科ムクノキ属) 
         
 左葉表鋸歯有り葉先が鋭尖、右葉裏ざらつく   葉表拡大、このような実がづつなりついてた    落葉高木(15~20m)でこの個体は15mくらいか 

 その他の果実類たちである。

         
ケヤマハンノキ(カバノキ科)    オオバヤシャブシ(カバノキ科)    イヌガヤ(イチイ科) 
         
アブラチャン(クスノキ科)若い実    同左の裂開した果実から種子見える     ウリノキ(ミズキ科)果実すべて無し
         
マツブサ(マツブサ科)果実全滅なり    イワガラミ(アジサイ科)幼木で咲けず    カマツカ(バラ科) 赤熟遅延し

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