西山に咲くアマドコロ ’20.5.2 曇

 ポンポン山山塊ではナルコユリは何年も見ているのだが、近縁種のアマドコロも咲くようだ。とのことで満開時季だろうと出かけてみた。お陰で開花状況は始まったばかりのようで、しばらくは楽しめそうな様子であった。ナルコユリは昨年取られてしまったようで残念がっていたのだが、どうやら根こそぎの盗掘ではなかったようなことから、同じ場所で今年も芽出しが始まっており、そっと胸を撫でおろしているのだ。ところがこちらのアマドコロの方は、盗掘が普通ではできえないような箇所のために心配はなさそうだ・・。

 なお、同じ仲間で山地に咲く花としてミヤマナルコユリもあるのだが、こちらは小ぶりで個体数がやや少なめなようで、山歩きや花への関心度が多くないハイカーにはそれほど目に留まらないだろう・・。こちらの特徴はアマドコロと同じく茎に稜があって角張るので分かりやすい。

 
アマドコロ(キジカクシ科アマドコロ属)  
     
アマドコロとナルコユリの違い 
  アマドコロ  ナルコユリ  
茎に  稜があり触ると角あり   稜がなく触ると丸い  
花数  葉腋に筒状の花が1~2個下がる   葉腋に筒状の花が1~5個下がる 
花のつき方  花柄は同じ太さで花序につく 花柄から花序へつく緑色の部分があり少し太くなる 
二つの花期  4月から5月と早めに咲く 5月から6月とやや開花が遅くれる

 
 早くもクリンソウの群落地のベンチに座して咲き初めの花を愛でながらお昼タイムの二人が楽しそう・・。夏日の暑さに参るも小さなタニギヨウを目にすれば暑さを忘れさせてくれそうで可愛らしい花だ。

     
 クリンソウ群落地で2~3輪咲き初めとなり~   日差しに小さなタニギキョウがこれから 

白くツユクサによく似たトキワツユクサはツユクサ科の仲間であるが、青いツユクサは雑草なみで普段から見向きもしないのだが、こちらの白い花に出会えばついカメラを向けることとなる。その白い花は印象的であり、筍畑そばに群生で広がっていた。こちらは南アメリカ原産の帰化植物であるのだが、昭和初期に観賞用として持ち込まれたものが野生化したものらしい。

 ただ、美しい花のように見えるも悲しいかな外来生物法により、要注意外来生物に指定されている。これは、国外から持ち込まれた外来生物により、生態系が変化し日本古来の植物が絶滅の危機にあるため、このままでは駆除の対象になるということだ。少し湿っている日陰や水辺に生え大繁殖することがあり、オーストラリアやニュージーランド、アメリカなどでは既に駆除の対象となっているといわれ、日本でもいずれ肩身の狭い花となろう・・。

 トキワツユクサ(ツユクサ科)

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